
Daniel Fountain、リヤド
6日、ヘビー級王者のアンディ・ルイス・ジュニアと挑戦者アンソニー・ジョシュアによる「砂丘の激突」に向けた計量が行われ、スポーツ界の注目はサウジアラビアの首都リヤドに集まった。
ジョシュアは16ストーン13ポンド(107キロ)で絞り上げた肉体を披露し、プロ転向後最軽量となった。
一方メキシコのルイスは、今年行われた同カードから増量し、20ストーン3ポンド(128キロ)となった。
今週初め、ジョシュアはメディアの取材に対し、6月にルイスに明け渡した世界ヘビー級王座奪還に向けた道のりを「短距離走ではなくマラソン」だと考えてきたとし、大幅な減量は試合が長引いた場合にルイスを疲弊させることを狙ったものだと語った。
ルイスはニューヨークでの勝利以来減量を行ってきたと語る一方、ジョシュアの筋肉量増加には疑問を呈し、ボディへのパンチにも耐えられるだろうと述べた。
ルイス陣営のシェフおよび栄養士はメディアに対し、ルイスは「(今回は)より身軽に足を使えるように」プランを立てていると語った。
ルイス・ジュニアは「(前回の試合前の計量から)8ポンド減量した」と語ったが、彼の主張とは裏腹に1ストーン増量という結果になった。
リヤドのアルファイサリア・ホテルで行われた両者の計量には数千人が詰めかけた。また、7日に行われる全カードの計量も行われ、オマール・デュサリーとWBC中東王座を賭けて戦う地元サウジアラビアのズハイル・アル=カタニも計量を行った。
IBO、WBA、IBF、WBO世界ヘビー級王座を賭けた戦いは、ディルイーヤの歴史ある地域に専用で建設されたディルイーヤ・アリーナで開催される。今週初めに両者は同会場を訪れ、ジョシュアは「完璧な設計だ」と感想を語った。
彼は「会場に行き、祈りを捧げ、7日の夜に起きることに思いを馳せた。自分は自信を持って入場したいし、皆さんにも自分と同じような自信を感じて、最高の時間を過ごしてもらいたい」と語った。
ルイス・ジュニアもジョシュアと同様の感想を述べ、会場は「歴史を作るのに最適の場所」であり、なんとしてもジョシュアを止めると語った。
「砂丘の激突」はディルイーヤのスポーツシーズンの一部となっており、11月はフォーミュラEを皮切りに、世界最強の8人の男子プレーヤーを迎えて行われるディルイーヤ・テニスカップ、2020年の東京オリンピック予選を兼ねて行われるディルイーヤ馬術フェスティバルなどが開催予定となっている。