
ヌール・ヌガリ
リヤド:家族性、宗教、文化、商業の強い絆で結ばれた湾岸アラブの二国、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)は、建国以降の近現代の時間の大半において兄弟的な関係を享受してきた。この関係の深さは大きくは定期的な政府関係者の交換派遣、王族の相互訪問、首脳会談の伝統によりもたらされたものだ。UAEのハリファ・シャヒーン・アル・マラール国務大臣はアラブニュースとのインタビューで、いかに両国がアラブ地域に恩恵をもたらし、世界平和と人間の福祉のよりよい結果に貢献する政策を採用してきたかについて語った。
二聖モスクの守護者サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード国王のリーダーシップの下にあるサウジアラビアのビジョンは、同国の発展のための取り組みおよびたゆまぬ努力に体現されています。特に経済面では、サウジアラビアは地域全体の繁栄および発展の見通しを前進させるために多くのことを達成してきました。
近年サウジ・UAE調整審議会の会議をすでに2回開催していますが、両国は観光、インフラ、交通、運輸、物流等のすべてのセクターで新たな協力関係の開発を熱望しています。非石油セクターにおける国の経済の発展のための取り組みとともに、ビジネス環境の改善や民間セクターのエンパワーメントを図る方法について、二国間で協議を続けています。
政治面では、UAEとサウジアラビアは地域の人々が安全保障、安定、平和、発展の願望を達成できるよう共通の目標を掲げてきました。中でもイエメンについては、UAEは紛争を終結させるための政治的解決を呼び掛ける姿勢を徹底し、本件に関するサウジアラビアのリーダーシップに対し全面的な自信を維持しています。
さらには、両国は世界平和と人間の福祉のよりよい結果に貢献するため、地域以外の人々に対する援助および開発支援においても大きな前進を遂げてきました。UAEとサウジアラビアは今後も引き続き両国のパートナーシップを通じて世界で最も脆弱な人々のために声をあげ、国際社会の一員として世界中の開発・人道支援のためにより大きな支援を動員する動きに加わっていきます。
さらには、両国間の経済的パートナーシップは開かれた交流と協力に基づいています。サウジビジョン2030およびUAEビジョン2021において協調を図るために設立されたハイレベル二国間機構であるサウジ・UAE調整審議会は、両国間でさらなる経済合意を結び貿易を効率化するうえで重要な役割を果たし続けています。
私たちは共通の目標を共有しており、両国は海上安全保障が優先課題であり近隣諸国の安定にとっての戦略的必須要件であるという点で合意しています。両国は未来に向けて公衆衛生、過激主義対策、女性のエンパワーメント、気候変動を含む様々な現代のグローバル課題に取り組んでいきます。
UAEとサウジアラビアは湾岸諸国における二大経済大国としてクリーンエネルギー技術を採用し、今後何世代にもわたり持続可能な未来を推進するうえでリーダーとしての責任を果たさなければならないと認識しています。両国は経済の多様化とグリーンイノベーションを通じ、特に途上国において気候変動対応力および環境保全を推進していこうと固く決意しています。