
リヤド:サウジアラビアのザカート・税・税関庁は2021年度、依存性の強い「カプタゴン」錠剤、1億9千万錠に加え、37トン以上もの違法薬物を押収したと報告した。
こうした取り締まりは、社会を保護し国家経済を支え、貿易を拡充するという税関庁による取り組みの一環だ。
カプタゴン錠や麻薬、コピー商品、その他禁制品の密輸はサウジアラビア社会の安全や安心を脅かすものであり、経済の成長に重大な脅威をもたらすものであると当局は述べた。
サウジアラビアに密輸入される最も一般的な違法薬物としては、ハシシ、ヘロイン、コカイン、カートなどが挙げられる。
麻薬取締総局や国境警備総局を含む他機関と連携する税関庁は昨年度、23万4000本以上の酒瓶と4155リットルの違法アルコールも押収した。
また税関庁は、不正商品を撲滅する取り組みの中で、390万個以上の偽造品を差し押さえた。
税関庁はサウジアラビア全土の41の税関港において、密輸品を捕捉するため、最新のセキュリティー技術や探知犬、その他の手法を駆使して業務を行っている。
税関庁による2021年度の取り締まり実績は、輸出入品の税関管理を強化し、あらゆる形式の密輸に対抗するという取り組みに成功したことを示している。
税関庁は国民に対し、税関庁の任務を支え、社会を保護するために、安全が保障された指定の電話番号「1910」を使うよう呼びかけた。国際番号は「00966114208417」、Eメールは「[email protected]」となっている。
公益通報を行う者は上記のルートにより、密輸や税関法違反行為を極秘に通報することができ、通報内容が正しければ、金銭的報酬を受け取ることができる。
国営サウジ通信(SPA)