







ヌール・ヌガリ
リヤド:サウジアラビアとタイは25日、完全な外交関係を回復し、大使を相互に送ることに合意したことで、両国関係の新たなページを開いた。
合意は、タイのプラユット・チャンオチャ首相によるリヤドへの2日間の公式訪問中に結ばれた。
プラユット首相はサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下や他の閣僚と会談し、ACWA Powerのムハンマド・ビン・アブドゥラー・アブナイヤン会長とは投資機会について意見を交わした。また首都・リヤドにある歴史の息づくアトゥライフ地区を訪れた。
会談の中で皇太子殿下とプラユット首相は、両国が友好関係を強化し、両国関係の新たな時代を切り開くことに高い意欲を持っていることを強調した。
共同声明において両国は、両国とその国民の間の友情と善い関係を取り戻すため、協力と共同意思決定の精神を確認し、また外交関係を完全に修復することに合意した。
プラユット首相は、タイがサウジアラビアとの友好関係を最大限に重要視しており、両国間のあらゆる未解決問題を解決するよう切望していると述べた。また1989年、1990年にタイで発生した悲劇的な事件に関して首相は深い憂慮を示し、タイ政府が過去の問題を解決するために多大な努力を払ってきたと語った。
タイ側はまた、同国がウィーン条約に則り、タイに駐在するサウジの外交官を保護する責任を負っていることを強調し、過去の事件について新たな証拠が出てきた場合には、しかるべき機関に問題を提起すると述べた。
プラユット首相はまた、サウジアラビアに対し、G20サミットの企画・開催の成功と、サミットにより得られた前向きな決定について祝意を表した。皇太子殿下は、タイが今年、複数の経済フォーラムを主催することで、持続可能でバランスの取れた成長に資することを確信していると述べた。
首脳会談後、サウジアラビアを代表する航空会社であるサウディアは、タイへの直行便の運航を5月に再開すると発表した。