
アラブニュース
ロンドン:「イエメンにおける正統性回復のための連合軍」が、土曜にイエメンのサリーフとフダイダの港で空爆を開始し、爆発物を積んだボートを破壊したと発表した。サウジ通信が報じた。
同連合軍によると、4隻のボートはまだフーシ派によって建造中のもので、今回の破壊によって「石油タンカーへの差し迫った攻撃」が阻止されたという。
サリーフへの攻撃で、ボート上で作業をしていた3人が死亡したとされる。
連合軍は、サウジアラビアの石油施設への攻撃に対する報復として、金曜にさまざまな場所と「サナアとフダイダの脅威の源」への空爆を発表したと、連合軍報道官のトゥルキ・アル・マリキ准将はアル・アラビーヤに語った。
連合軍は、イランの支援を受けるフーシ派武装組織に対し、土曜の3時間の期限内にサヌア国際空港を含む「保護された場所から武器を撤去」するように求めた。
イエメンの首都の空港やその他の民間地域に武器をとどめておくことは、連合軍の攻撃の対象とならない安全な地域としての「地位を失う」ことになるという。
ここ数日「石油施設に対するフーシ派の攻撃に対して最高水準の自制」を行っていたが、今回の空爆はそれにもかかわらず行われたと、アル・マリキ報道官は述べた。
連合軍は、民間人にフダイダの石油施設へ近づかないように要請した。そして、確実な脅威となっている場所に対する行動を緩めることなく、攻撃を民間施設から遠ざけるために、あらゆる努力を払うと述べていた。
その後、連合軍は土曜の夕方、フーシ派武装組織が武器を移動させた後に、サリーフ港付近の武器庫を破壊したと発表した。
フーシ派が金曜にジーザーンの石油施設とジェッダのアラムコ貯蔵施設を攻撃したことで、土曜に国際的な非難が広がった。米国は、イランが国際法に反して武器を供給していることで、同組織による攻撃が可能になっているとほのめかしている。