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リヤド:キング・アブドゥラー科学技術大学(KAUST)と、トゥワールの幅広いコミュニティから集まった数百人のボランティアが、KAUSTからジェッダ高速道路までの区間で、路肩のゴミを取り除いた。
この取り組みは、KAUSTの戦略的国家前進社会的責任チームによる「グリーンロード」イニシアティブの一環として、同チームの主導により行われた。
グリーンロード・イニシアティブは、道路インフラの持続可能な開発を通じてより環境に優しい未来を発展させるという、KAUSTのコミットメントを示すものである。
ダウ・ケミカル社およびNAPCOと共同で開発したこのイニシアティブは、Reduce(減らす)、Remove(取り除く)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)の4つの「R」を包含する枠組みを通じて環境を保護することを目的としている。
KAUSTによれば、回収されたプラスチックごみは、従来の改質剤を使用してプラスチックを持続可能なアスファルトに変えることができる、革新的な処理技術の可能性を実証するために利用されるという。
その目標は、KAUSTの中心部に、この持続可能な新しい道路材料を使った道路を建設することである。
グリーンロードのイベント中、KAUSTとダハラン交差点の間の総延長90kmに及ぶ高速道路55号線の脇から、ボランティアがゴミを除去した。
グリーンロードの取り組みは、高温や交通負荷などの厳しい外的要因にさらされることが増えた道路を支え、メンテナンスの負担を軽減することが期待されている。また、廃棄物管理の専門企業アヴェルダも、高速道路脇の有毒物や回収不能なものを取り除くことで、この取り組みを支援した。
大統領上級補佐官で、KAUSTの国家戦略推進担当副学長でもあるナジャ・アシュリー博士は、次のように述べている。「グリーンロード・イニシアティブは、道路建設の環境的な影響だけでなく、道路インフラの維持に関連するコストを軽減できる、革新的で持続可能なソリューションの大きな可能性を示している」
「我々は、KAUSTが王国と国連双方の持続可能性目標の実現に役立つイニシアティブを支持していることを、誇りに思う。同時に、直線的経済から循環経済への移行に地元コミュニティを参加させ、自らの役割を果たせるようにすることで、気候変動、生物多様性の損失、ごみ、汚染などの地球規模の課題に取り組んでいる」
KAUSTの学長であるトニー・チャン教授は、環境の持続可能性に貢献する大学の役割について、次のようにコメントした。
「我々は、持続可能な未来に最も貢献できる技術開発を加速させ、サウジアラビアを世界で最も革新的、進歩的、環境的に持続可能な国の一つとして位置づけるために、パートナーと協力可能な方法を模索することに注力しており、グリーンロード・イニシアティブはその取り組みを実証するものである」
「我々は、王国と次世代のためにより良い未来を築く努力において、模範を示し、サウジアラビア全土で持続可能性の育成を支援し続けていく」