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きちんとした行動が必要なパレスチナ指導層

イスラエルのヨルダン川西岸地区の占有について記者に語るサエブ・エレカット氏、2019年エリコ市(ロイター)
イスラエルのヨルダン川西岸地区の占有について記者に語るサエブ・エレカット氏、2019年エリコ市(ロイター)
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16 Oct 2020 07:10:21 GMT9
レイ・ハナニア
16 Oct 2020 07:10:21 GMT9

今週、世界ユダヤ人会議のロナルド・ローダー議長がパレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領と会見のためラマッラーに訪問した。これは、パレスチナ人との和平達成を心から願う多くのユダヤ人とイスラエル人が存在する現実を強調した大きな出来事であった。

アラブ首長国連邦、バーレーン、イスラエルの間での歴史的なアブラハム合意調印後の先月、インタビューしたローダー議長はパレスチナとイスラエルをまとめることを助けるのにぴったりの人物だ。Arab Newsのインタビューの中で、アブラハム合意は平和へのドアを開けると信じていると、同議長は語った。

パレスチナ人は、イスラエルとの関係をローダー氏訪問の上に築き再建すべきだ。両者の関係は、1995年のイスラエルのイツハク・ラビン首相暗殺の後急激に下降する前の1993年に頂点に達した。両国は暴力、恐怖、不安定の深遠に突入する恐ろしい軌道の上に降り立ったのだ

30分間話した時に、私に印象付けたのはローダー氏が語ったことだけではなく、平和に対する態度と誠実な感情である。ローダー氏の訪問がアッバース氏とパレスチナ人にとって押し込まれていた箱に中から抜け出すチャンスだと皆話している。

先週、パレスチナ解放機構の交渉責任者であるサエブ・エレカット大統領は、現在の平和への取り組みのアッバース氏の拒絶を非難するものについて不満を語った。同氏は(アラビア語の)ツイッターで「パレスチナ指導層は機能停止状態で変えなければならない。パレスチナ人は不快に感じ憎んでいる。その理由は、アル=アクサー・モスクとエルサレムをイスラエル統治下にすることを拒み、入植と併合を拒否し、その土地と神聖さのアラブらしさ、無数の殉教者とけが人、そして多数の囚人を出した人々を守り、そして反逆で責められているからだ」と述べた。

何よりも、ツイッターは物事を宣伝するには良い場所かも知れないが意見の表明にはひどい場所だ。投稿の長さの制限により考えを基本まで編集させ、それは誤ったメッセージや印象を伝えることが多いことを意味する。

私はエレカット氏を知っている。パレスチナ系アメリカ人会議の全国議長として代表団を率いていた1995年に私たちはエリコで会った。パレスチナ問題に「干渉している」ことを私たちは非難され、説教され、叱責された。エレカット氏は、パレスチナ系アメリカ人はパレスチナ人の正義のための闘いに「口を出さない」ようにすべきだと嘲笑い、同氏の弱点と非効率な指導を強化できたはずのダイアスポラ(離散イスラエル人)と強力な団体を払いのけた。

エレカット氏がアッバース政権で多くが共有している、彼らの行動が不当に判断されているというフラストレーションを表現していることは先週のツイートから明らかである。失礼ではあるが、72年間の圧迫的で残酷な占領の間、パレスチナ人が強いられて耐えた苦しみのためパレスチナ指導者が機能停止状態なのではない。エレカット氏と他の指導者たちがイスラエルの多くのメディアのウソに応えるため感情と拒絶主義に頼るから機能停止状態なのだ。

エレカット氏よ、あなたは議論と計画が好きかどうかによらず、パレスチナ人の問題が論じられているどの場所にもいるべきた。ダイアスポラがあなたを苦しめてきたからといって、パレスチナ人の苦しみに隠れることはできない。

あなたはバーレーンに、ワシントンにいるべきだった。ドナルド・トランプの平和交渉とアメリカの外交政策の不公正さについて力強く話すべきだった。ちなみに、これらは共和党だけではなく民主党のものでもあったが。

昨年、国連総会開催時にあなたはメディアから逃げた。ほとんどすべての加盟国を代表する高官が意見を提案するため立ち止まって話している時、私はそこにいた。 あなたは駆け抜け、手で私たちを払いのけた。まるでヘッドライトに浮かび上がった鹿のようにニュースメディアを恐れていたのだ。

政府指導者として、失敗した政策だけでなく信念を伝えられなかったことでも非難に値する。あなたの苦しみと私たちの苦しみにも関わらず、パレスチナ人にとって、あなたは全く励みではない。

これは新しい選挙をすることや政府指導者を変えることだけではない。ハマースは、 ヒズボラ、イラン、カタール、イスラム聖戦機構のような最も過激な分子と連帯しているが、パレスチナ人民救済を追求する点においては、パレスチナ自治政府よりはるかに悪い。選挙は変化をもたらさないだろう。問題はそれより根深いのだ、

エレカット氏や他の指導者たちは感情と拒絶主義に頼っているから政府は機能停止状態なのだ。

レイ・ハナニア

パレスチナ・イスラエルの平和達成は簡単な仕事ではないが、個人的感情ではない、100%の取り組み、関与に値する。 戦略的思考に値し、脊髄反射的な怒りには値しない。

ダイアスポラをまとめるもっとよい仕事が必要だ。 イスラエル国会に仕える者を含め、全パレスチナ人からの支援に手を差し伸べるべきだ。中でも、戦略的コミュニケーションという優れた仕事が必要だ。以前、私は最も雄弁なスポークパーソンのハナン・アシュラウィ氏に効果のあるコミュニケーション予算を与える必要性について書いた。彼女はあれだけのことを辛うじて達成した。専門的なPR予算とスタッフがあったらどんなことができただろう。

公正で正しい平和のため、パレスチナ人の真相と事実と根深い欲求を世界に伝えるもっとよい仕事をしなくてはならないが何もしていない。あなたの政権は政策と戦略で急進的な変化が必要で、パレスチナ運動のさらなる急伸化は必要ではない。
アッバース氏とエレカット氏のどちらかが永続する平和を達成するためきちんと行動するか、去るべきだ。

  • レイ・ハナニアは受賞歴のある元シカゴ市役所政治記者兼コラムニストで、個人ウェブサイト(www.Hanania.com)とツイッター(@RayHanania)で連絡できる。
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