
アラブニュース
リヤド:預言者ムハンマドが建設した初のモスク「クバー・モスク」を10倍に拡張することをサウジアラビアの皇太子が発表した。
この新規プロジェクトでは、メディナのモスク史上最大規模の開発を行い、5万平方メートルに拡張する予定だ。
サウジアラビアの君主サルマン国王の名にちなんだこのプロジェクトは、モスクの収容人数を6万6,000人まで増やすことを目的としている。
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、このプロジェクトによってピーク時に参拝者が最大限入れるようにしたいと述べた。
また、モスクの宗教的な重要性の強調、建築様式やモスク近郊のモニュメントの保存も目的としているという。
クバー・モスクは、イスラム史上初、そしてメディナに建設された初のモスクだ。
「預言者のモスク」から南に5kmの場所にあり、ヒジュラ暦1年(西暦622年)に建設された。
四方に日よけ付きの中庭を設け、現在のモスクの建物には構造上繋がっていない礼拝スペースに繋げる予定だ。
このプロジェクトは、訪れる人が祈りと文化的な体験ができるランドマークとしての効率性を高めることが目的だと皇太子は述べた。
さらに混雑を解消し、崇拝時の安全を強化し、近隣の道路網を刷新することでモスクにアクセスしやすくする。
改修工事では、モスク内の多くの敷地や預言に関わるモニュメント、中庭の保全が行われる予定。
また、プロジェクトの一環として、井戸、農園、果樹園など57か所の開発または修復が行われる。
皇太子は、歴史的なモスクに対する国王の配慮を称え、このプロジェクトによってサウジ・ビジョン2030の達成目標が実現するだろうと述べた。
メディナ訪問中、ムハンマド皇太子は預言者のモスクで祈りをささげた。
さらに、皇太子は神聖な部屋(預言者の家)と預言者のミンバル(説教壇)の間にあるラウダでも祈りをささげた。
皇太子には、メディナ州知事で複数の高官を務めるファイサル・ビン・サルマン王子が同伴した。
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子はメディナのクバー・モスクにも訪れ、礼拝を行った。
その後、メディナのタイバ宮殿で著名な学者、高位聖職者、挨拶に来た市民グループをもてなした。
皇太子は7日朝にメディナに到着した。