
ラシード・ハッサン
リヤド:通信情報技術省(MCIT)が率いるサウジ代表団は、デジタルとテクノロジーの大国としての地域の役割を強化することを目的に、主要なハイテク企業や技術革新・宇宙関連企業との会合のため、米国を訪問している。
アブドゥラー・アルスワハ通信情報技術相は、木曜日から始まった米国企業との一連の会合の代表団を率いている。
サウジアラビアは地域のテクノロジー拠点であり、代表団はサウジの若者の革新的で創造的な能力を刺激することによって、この地位を強化することを目的としている。
同省は木曜日、Twitterにこう投稿した。「サウジアラビアのテクノロジー市場を強化するため、ソフトウェア、金融技術、投資管理を専門とする企業と多くの会合が開かれました」
「サウジアラビアのデジタルコンテンツ市場の成長を加速させ、我が国の息子、娘の創造的能力を開発し、 イグナイト#Ignite プログラムを支援するために、 アルスワハ@aalswaha 閣下はニューヨークの本社でオムニコム @omnicom の CEOと会談しました」
オムニコムは、世界有数のマーケティングコミュニケーション企業である。200以上のブランドに対して、統合マーケティングサービスの分野で最高の人材、創造性、デジタルイノベーションを提供している。同社の顧客リストには、世界で最も象徴的な成功を収めているブランドも含まれている。
この一連の会合は、王国の『サウジ・ビジョン2030』の改革計画に沿って実施されたものである。デジタル経済、イノベーション、宇宙研究ベースの経済を促進・発展させる戦略的パートナーシップを確立することにより、同国への投資を呼び込むことを目的としている。
化石燃料に頼らない経済の多角化を目指すサウジ・ビジョン2030の実現は、技術開発とイノベーションに大きく依存することになる。
科学・ハイテク分野における知識の応用は、計画の成功に向けた重要な一歩となるだろう。
サウジアラビアは、2021年の「世界デジタル競争力ランキング」において、G20諸国の中で世界第2位となっている。欧州デジタル競争力センターが発行したこの報告書は、世界経済フォーラムが発行する世界競争力指数、および世界銀行と国際電気通信連合が提供する裏付けデータに基づいて調査結果を導きだしている。
同国は、総合指数で前年度より20ランク、デジタルエコシステム分野では86ランク前進し、G20諸国の中でトップとなった。デジタル能力におけるランキングでは、G20諸国中3位を達成した。
この進歩は、王国の継続的なデジタル・リーダーシップの賜物である。また、通信インフラ、デジタル能力の開発、デジタル・メガプロジェクトにおける同国の質的な飛躍を反映している。これらの改善はすべて、サウジ・ビジョン2030に由来する『ICTセクター戦略2023』によって強化されている。
米国をはじめとした代表団の派遣は、イノベーションを基盤とした経済への転換を継続するという王国の決意を反映している。