アラブニュース・ジャパン

ドバイ：日本料理店「Hidemasa」がドバイの高級レストランシーンに登場した。ミシュラン星付きシェフである山本秀正氏が、本格的で豪華なアジア料理を生み出している。

6月15・16日に開催された限定公開のシェフズテーブルでは、世界的に高い評価を得ている山本シェフを目の前にして、ディナーと交流を楽しむことができた。

アラブニュース・ジャパンの独占取材に応じた山本シェフは、ドバイに来た旅行者に本物の日本料理を提供したいと語り、料理に使う食材の多くは日本、特に北海道から直接取り寄せていると話してくれた。

「最高の魚、最高の肉を用意し、店内にてシンプルな調理法で料理します。簡単そうで簡単でない、そんな調理法が喜ばれています」と山本シェフは言う。

また山本シェフは、UAEの人々に、本物の日本の伝統料理を体験してもらいたいと語った。「私たちがやりたいのは、日本最高峰の食材をできる限りたくさん持ってくることです」と山本シェフは言う。

サウジアラビアでは高級レストランシーンが活況を呈している。山本シェフはアラブニュース・ジャパンに対し、サウジアラビアでレストランをオープンするのは「非常に面白い」と語った。

「サウジアラビアの文化は他の国とは全く異なります。困難ではありますが、面白いです」と山本シェフは言う。

シェフズテーブルでは、以下のような料理が並び、唯一無二の体験となった。前菜には、「そばとキャビアのバージンオリーブオイル仕立て」、「醤油だしのスープ」、アイスアペタイザーとして「刺身の盛り合わせ（大トロ、赤身、ボタンエビ、サーモン）」、メインには「銀ダラのマリネ」と「寿司の盛り合わせ」が提供された。

また山本シェフは両日とも、華やかな抹茶のフォンダンショコラとバニラアイスのデザートで、コースを締めくくった。

山本シェフは若くして料理の基本を身に付け、ワシントンD.C.のザ・リッツ・カールトンの総料理長に就任した。その後はロナルド・レーガン、ジョージ・ブッシュ、ビル・クリントンという、アメリカ大統領3代に料理を提供するという栄誉を得た。

2010年には、その才能と卓越した料理人としての技術が認められ、ワールド・グルメ・サミットから「グローバルシェフ賞」を受賞している。山本シェフは今回の冒険的試みにより、ドバイのHidemasaで真の日本料理を提供するというビジョンを実現した。

Hidemasaは、本格的な高級日本料理店というコンセプトで、様々なジャンルの料理を提供している。店内には、日本の伝統的なデザインからインスピレーションを得た、細部までこだわった豪華なインテリアが施されている。またこのレストランで注目すべきは、オープン寿司バーや鉄板焼きダイニングだ。ここではシェフが絶品料理を一品一品丹念に仕上げる様子をご覧いただける。厨房のスタッフは、15年にわたり山本シェフのもとで修行を積んできた。