財務省は20日、2025年大阪・関西万博を記念して発行する1万円金貨について、金貨としては過去最高の26万8000円で販売すると発表した。記念貨幣の第3弾で、同時に発行する千円銀貨も過去最高額の1万5200円。金や銀の価格高騰が主な要因という。
金貨は15.6グラムの純金製で、表面に日本政府が設置するパビリオン「日本館」と公式キャラクター「ミャクミャク」をデザインする。銀貨の表面にはミャクミャクや虹の図柄をあしらう。虹に発光ダイオード(LED)照明を当てると、「EXPO」の文字が浮かび上がる技術を、貨幣としては世界で初めて採用した。
販売数量は金貨が3万枚、銀貨が5万枚。来年3月6日から3週間程度、造幣局で申し込みを受け付け、金貨は同8月下旬ごろから発送する。万博の記念貨幣全5種類をそろえたセットも1000個限定で販売する。
時事通信