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天然痘ワクチン接種者はサル痘への感染も防げる可能性が高いと、専門家が指摘

天然痘のワクチンを接種した人は、サル痘への感染を予防できる「可能性が非常に高い」。(ロイター通信)
天然痘のワクチンを接種した人は、サル痘への感染を予防できる「可能性が非常に高い」。(ロイター通信)
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23 May 2022 06:05:20 GMT9
23 May 2022 06:05:20 GMT9
  • サウジアラビア保健省も、国内でサル痘の感染は検出されていないと発表した。

モハメド・アル・キナニ

ジェッダ:天然痘のワクチンを接種した人は、サル痘への感染を予防できる「可能性が非常に高い」と、サウジアラビアの保健の専門家が述べた。

感染症コンサルタントのニザル・バハブリ博士は、自身のツイッターアカウント上の動画で、この病気は1950年以降よく知られているウイルスであると述べ、アフリカ以外での最初の感染例は1970年に記録されていると付け加えた。

また、サウジアラビア保健省は、最近ヨーロッパや北米の一部の国々でサル痘が発生し始めているとの報告を受けて、国内で感染者は検出されていないことを確認した。

「この病気はウイルスによって引き起こされるため、病気を治すために抗生物質は使えず、一部のウイルスや細菌は、空気を通して感染する可能性がある」と、バハブリ氏は述べた。

また、サル痘は、飛沫を通して感染する可能性があるという点で、天然痘に似ているとも述べた。

「感染者から2メートル離れれば、感染はしにくくなる。サル痘はもっと近い距離からしか感染しない」と、同氏は語った。

ヨーロッパで記録されている感染例は、他の感染者の近くに人が集まるパーティーが原因であると、同氏は付け加えた。

「天然痘のワクチン接種者は、サル痘に感染する可能性は低い。ワクチン接種の重要性はここにある」と、バハブリ氏は述べた。

同コンサルタントは、ヨーロッパの人の中には、過去に天然痘ワクチンの接種を拒否する人がおり、これが、ウイルスが再び猛威を振るう原因になっていると指摘した。

バハブリ氏は、サル痘の症状は通常、感染者と接触してから12日後に現れると述べた。感染者は通常、薬なしで回復すると、同氏は付け加えた。

「感染者の5%が合併症を発症する一方、この病気で死亡するのは3%以下だ」と同氏は述べた。「ただし、医療システムが進歩した国々では死者は報告されておらず、死亡例の大部分はアフリカだ」

保健省はツイッターへの投稿の中で、この病気は感染した動物の血液や粘液に直接接触することで感染する可能性があると付け加えた。

また、人間でも、飛沫や、感染者の皮膚の水疱に触れること、汚染された表面に触れた手を通じて感染する可能性があると付け加えた。

保健省は、ウイルスの潜伏期間は7-14日で、21日に及ぶことはないと指摘した。

症状に関しては、同省は、高熱、腰痛、皮膚発疹、リンパ節腫脹、倦怠感、筋肉痛などがあるとしている。

同省は、感染者との接触を避け、患者の近くでは手袋やフェイスマスクを着用し、定期的に手を洗い、感染した動物に触れないことを推奨した。

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