• アブドルアジーズ・ビン・サルマン・エネルギー大臣が、サウジアラビアと中国の相乗効果を強調

アラブニュース

リヤド：第10回アラブ・中国ビジネス会議の初日に、テクノロジー、再生可能エネルギー、農業、不動産、鉱物、サプライチェーン、観光、ヘルスケアなどのさまざまな分野で、30件、100億ドル相当の投資契約が成立した。

投資省によると、サウジアラビア政府は、自動車の研究、開発、製造、販売のための合弁事業、観光などのアプリ開発、サウジアラビア国内での鉄道の貨車および車輪製造といったプロジェクトについて、いくつかの中国組織と契約を結んだ。

11日にリヤドで始まったこの重要なビジネスイベントにおいては、複数の企業間契約も成立した。

このイベントで演説したサウジアラビアエネルギー大臣のアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子はこう述べた。「近々サウジアラビア・中国間の投資についてさらなる発表があっても、私は驚きません」

王子は、サウジアラビアは世界第2位の経済大国との協調を望んでいると述べた。

主な内容

サウジアラビア投資省と、自動運転テクノロジー開発および「HiPhi」ブランドの電気自動車製造を行う中国企業Human Horizonsによる、自動車の研究、開発、製造、販売の合弁事業を立ち上げる56億ドルの契約。

サウジアラビアと香港を拠点とするAndroidアプリ開発会社Hibobi Technology Ltd.による、観光などのアプリ開発のための2億6600万ドルの契約。

投資省が後押しした、サウジアラビアの鉄道会社SABATCO と中国国営の上場鉄道車両メーカー中国中車（CRRC）による、鉄道貨車および車輪をサウジアラビア国内で製造する2億5000万ドルの契約。

投資省および産業鉱物資源省と中国の工業メーカーSundaによる、水酸化ナトリウム、塩素および誘導体、塩素化パラフィン、塩化カルシウム、ポリ塩化ビニル、関連する変換産物をサウジアラビア国内で製造する1億5000万ドルの契約。

アブドルアジーズ王子は、サウジアラビアがビジョン2030計画を着々と進める一方で、中国は「一帯一路」イニシアティブを推進しているため、両国の間には相乗効果があると述べた。

2日間にわたって開催されるこのイベントは、サウジアラビアの投資省と外務省が、アラブ連盟事務総局、中国国際貿易促進委員会、アラブ会議所連合（Union of Arab Chambers）と協力して開催している。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子に代わって開会スピーチを行ったサウジアラビア外務大臣のファイサル・ビン・ファルハーン王子はこう述べた。「皇太子は、アラブ世界と中国の間のあらゆる分野における長年の高度なパートナーシップを深めるため、取り組みを強化し続けてきました」

王子は、この会議は、相互互換性の達成、経験の交換、成長と投資を可能とする新たな機会作りの方法を概説するもので、全ての人々に繁栄と進歩をもたらすものだと述べた。

環境、社会およびガバナンス、サプライチェーンの強靭性に関する話題を取り上げた本会議、ワークショップ、特別会合、サイドイベントのプログラムには、26か国から3,500人以上のビジネスリーダー、イノベーター、政策担当者が集まった。

中国との貿易関係のさらなる強化を目指し、サウジアラビアはこのイベントに合わせてシルクロードの復活を宣言した。

サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣は、世界第2位の経済大国である中国がアラブ地域との貿易関係強化を目指す中、サウジアラビアは中国のアラブ世界への玄関口として機能し得ると述べた。

2022年には、中国とアラブ諸国との4320億ドルの貿易のうち、25%をサウジアラビアが占めていた。

シルクロードの復活について語った投資大臣は、この構想は、経済の多様化と、若者のスキル向上のための現代技術活用を目指すサウジアラビアの将来像に合致するものだと述べた。

サウジアラビアと中国の貿易額は2022年に1060億ドルに達し、2021年より30%増加した。

プログラム2日目には、元ブラジル大統領で現在は新開発銀行の総裁を務めるジルマ・ルセフ氏が閉会基調講演を行う予定だ。新開発銀行は、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカが、新興国や発展途上国におけるインフラや持続可能な開発計画に資金を投入するために創設した国際開発金融機関だ。