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サウジアラビアがイランにIAEA保障措置問題を巡り明確な説明を要請

サウジアラビアはウィーンで開催されている国際原子力機関(IAEA)理事会に出席している。(Twitter/@aksa_alsaud)
サウジアラビアはウィーンで開催されている国際原子力機関(IAEA)理事会に出席している。(Twitter/@aksa_alsaud)
サウジアラビアはウィーンで開催されている国際原子力機関(IAEA)理事会に出席している。(Twitter/@aksa_alsaud)
サウジアラビアはウィーンで開催されている国際原子力機関(IAEA)理事会に出席している。(Twitter/@aksa_alsaud)
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10 Jun 2022 06:06:08 GMT9
10 Jun 2022 06:06:08 GMT9
  • イランは3か所の未申告施設で見つかった核物質を巡り、IAEAに全面的に協力するよう要請されている

アラブニュース

ロンドン:サウジアラビアは疑惑の対象となっている保障措置問題が速やかに解明され解決に導かれるよう、イランに対し国際原子力機関(IAEA)に全面的に協力するよう呼びかけた。9日、サウジ国営通信が報じた。

サウジアラビアの駐オーストリア大使であるアブドゥラー・ビン・カリッド王子は核拡散防止を目的とした保証措置システムを維持するためのIAEAのあらゆる取り組みに対するサウジアラビアの支援を表明した。

サウジアラビアの在ウィーンIAEA常駐代表も務めているアブドゥラー王子はウィーンで開催されたIAEA理事会の場で発言した。この理事会において、未申告の3つの施設で核物質が見つかった問題を巡り、情報提供を怠ったとして、イランに対する非難決議案が採択された。

アブドゥラー王子は、「イランとの核不拡散条約に基づく包括的保障措置協定」に関する報告書、およびイランの保障措置協定違反に関わる進捗状況を加盟国に説明する必要性を強調したことについて、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長に謝意を表明した。

アブドゥラー王子は、4番目のマリバン施設に関する2年以上前のIAEAの主張に関連し、イラン側の継続的な透明性の欠如を示すことから、これらの措置は必要だと述べた。

さらに、施設におけるIAEAの試料採取の結果、人為起源の複数のウラン粒子の存在が明らかになり、従来行われていた外部の爆発実験での核物質の貯蔵と使用の可能性が指摘されていることに対して、イランが信頼を損なう回答を続けていることも浮き彫りにしたと述べた。

また、イランはトルコザバド(Torkozabad)施設の改良された同位体粒子やファラミン(Faramin)施設の人為起源のウラン粒子について、IAEAに対し裏付けのある説明を行っていないとも指摘した。

アブドゥラー王子は、イランにIAEAへの全面協力を要請した2020年6月の理事会で採択された決議草案に言及し、この要請に速やかに応じ、事務局長が問題解決に当たれる状況を提供するよう呼びかけた。

そして、報告が公開され、誰もが利用できるようにすることを要求した。

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