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サウジの石油大臣が石油安定の「3C」に敬意を表す – 減産・順守・補償

サウジのエネルギー大臣アブドゥル・アズィーズ・ビン・サルマーン王子。(AFP)
サウジのエネルギー大臣アブドゥル・アズィーズ・ビン・サルマーン王子。(AFP)
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20 Aug 2020 12:08:16 GMT9
20 Aug 2020 12:08:16 GMT9
  • OPEC+石油生産諸国は4月の歴史的な減産に対し「かつてない」レベルの順守を達成してきた。

フランク・ケイン

ドバイ:サウジアラビアとロシアが主導するOPEC+同盟は原油生産量を制限する新たな厳しい管理体制を忠実に守っており、世界の石油市場は「バランスを取り戻す途中」にあると、サウジのエネルギー大臣アブドゥル・アズィーズ・ビン・サルマーン王子が水曜に述べた。

同大臣によれば、見通しが改善したのはパンデミックにより打撃を受けた経済が再開したことだけが原因ではなく、彼が呼ぶところの「3C」、つまり削減(cut)、順守(complianc)、補償(compensation)のおかげともいう。

「世界は今、OPEC+が石油市場やエネルギー業界、世界経済へ安定をもたらすのに役立ってきたことを認めている」と、同大臣は毎月行われる世界の石油市場を監視するためのエネルギー大臣たちによるバーチャル会議で述べた。一部のエネルギー専門家は、石油需要は今年、パンデミック前の水準の97%まで戻ると予測している。

OPEC+加盟石油生産諸国は4月に定められた歴史的な減産に対し、「かつてない」レベルの順守を達成してきた。平均順守レベルは97%に達し、一部の加盟国、特にイラクとナイジェリアは過去最高レベルを記録している。

両国は石油の余剰排除を助けるため過去の過剰生産に対してOPEC+に補償する取り決めにも同意しているが、アブドゥル・アズィーズ王子は市場がバランスを取り戻すに連れ、補償の取り決めは段階的に廃止されるかもしれないことをほのめかした。

「我々は9月末までに過去のすべての過剰生産を精算することで、この一時的な補償体制から抜け出すように努力するべきである」と、彼は述べた。

会議は1日770万バレルの減産レベルを維持する結論で締めくくられた。非公開の会議では、参加国代表者たちが合意された減産を100%守る必要性を強調した。

アブドゥル・アズィーズ王子は、世界の石油在庫の縮小や、タンカー内の「洋上在庫」の減少、およびサウジアラビアを含む多くの国におけるガソリンとディーゼル油の需要回復に、石油の需給がバランスを取り戻しつつある明るい兆しがあると述べた。

しかし王子は、COVID-19の脅威がまだ続いているため、世界経済がどのようなスピードと統一性をもって回復するかは「まだ結論が出ていない」と警告した。

石油価格はOPEC+の会合にいくらか元気づけられ、世界の指標となるブレント原油は2%以上高い$45.95で取引された。

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