• 「ゴー・ツー・スペース」バーチャルトレーニングキャンプは宇宙産業でのキャリアを目指す生徒の意欲をかき立てる

ヘブシ・アル・シャマリ

リヤド：サウジアラビア宇宙委員会は23日、第2回「ゴー・ツー・スペース」バーチャルトレーニングキャンプの登録受け付けを開始した。登録締め切りは8月6日。

このキャンプは同委員会がティーチング・サイエンス・アンド・テクノロジー社の協力を得て主催する。生徒の関心、知識、好奇心を向上させ、宇宙に関連した科学的テーマの専門知識を増やすことを目指すプログラムが実施される。

「ゴー・ツー・スペース」の対象は中学3年生と高校生になる。

自然科学および関連する医学研究、技術、工学分野の進歩が人類をさまざまな点で助けてきた。

ファイサル・アル・アフマリ氏、サウジエンジニア協議会員

キャンプへの参加を申し込めるのは、現在中学3年生か高校生相当のサウジ国籍者だ。高校2年と3年の自然科学講習に打ち込むことが予定されており、英語のスピーキング、ライティング能力も必要とされる。キャンプの入校試験に合格する必要がある。

キャンプは8月14日から18日まで開催され、2つのコースが並行して実施される。1つ目のコースである「宇宙探査：宇宙科学入門」は、中学3年生と高校1年生を対象にしている。

2つ目のコースである「宇宙認識：宇宙航行学と宇宙システムへの入門」は、自然科学を専修する「理系」の2、3年生向けである。

登録は次のリンクから行うことができる。https://s.ssc.gov.sa/787

「この施策の目的は、科学知識を向上させ、宇宙科学技術を専攻することの重要性を高めることである。その意義を明らかにし浮き彫りにすることで、将来世代に刺激を与え勇気づけることも目指している」と、同委員会の声明には記されている。

キャンプの目標は、宇宙科学技術に対する生徒の理解を深め、熱意を高めることと、宇宙産業でのキャリアを目指す意欲をかき立てることだ。

同プログラムでは、宇宙科学の専門家が指導するトレーニングセッションによる体験学習が用意されている。

サウジ宇宙委員会は、2021年7月に第1回「ゴー・ツー・スペース」夏季トレーニングキャンプを開催し、14日間で高校生に宇宙科学技術に適する力を身に着けさせることを目標に掲げた。キャンプでは、将来の宇宙飛行士やエンジニアを育成したり、人材をさまざまな宇宙関連の応用分野に惹きつけたりするための、専用トレーニングプログラムによるコースや応用プロジェクトが実施された。

サウジエンジニア協議会員のファイサル・アル・アフマリ氏によると、自然科学では、経験、観察、推論を通じて自然界の中の生命体の分野と非生命体の分野を学ぶ。この巨大な研究分野の主目標は、科学知識を深め、宇宙がどのように機能しているかについてのより優れた理解を育むことだ。

「宇宙探査を通じて、地球上で発展した科学理論を検証したり、間違っていると論破したりすることができる」と、アル・アフマリ氏はアラブニュースに語った。例えば、太陽系に関する理解は、重力、磁気圏、大気、流体力学、惑星の地質学的進化などの現象についての理解を深めるのに役立つ」

「自然科学は宇宙科学や天文学など多くの学問で法則や理論の理解、解釈、確立に役立っており、自然科学なしでは、多くの分野において、発展や進歩に役立つ道具、装置、システムのイノベーションは困難だ」

「自然科学および関連する医学研究、技術、工学分野の進歩が人類をさまざまな点で助けてきた。自然科学は、グローバル経済を支え続ける技術的進歩を促進するために必要な知識の土台だ」

アル・アフマリ氏によると、「ゴー・ツー・スペース」のようなトレーニングキャンプでは、参加者はプログラミングや文章作成のスキルだけでなく、批判的思考や革新的思考、チームビルディング、建設的なコラボレーションといった、深みのあるソフトスキルを養うことができる。

参加者は、宇宙科学そのものや、宇宙科学とその他の自然科学の関係の重要性、宇宙科学を人々や社会に役立つように活用する方法を認識することになるだろう、と同氏は述べた。