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23人の親イラン派戦闘員がシリア東部の空爆で死亡:監視団

2023年12月28日、シリア国境に近いイスラエル併合下のゴラン高原に立つイスラエル兵。(AFP通信)
2023年12月28日、シリア国境に近いイスラエル併合下のゴラン高原に立つイスラエル兵。(AFP通信)
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31 Dec 2023 05:12:52 GMT9
31 Dec 2023 05:12:52 GMT9
  • 米軍に対する攻撃の半数以上は、米国のイスラエル支援に反対する親イラン派武装勢力と緩やかな関係を築く、イラクのイスラム抵抗運動が犯行声明を出している。

ベイルート:イスラエルが実行した「可能性が高い」シリア東部の空爆で30日、少なくとも23人の親イラン派戦闘員が死亡し、同国北部でも他に4人が死亡したと、戦争監視団が報告した。

シリア人権監視団によれば、シリア人5人、レバノンのヒズボラメンバー4人、イラク人6人、イラン人8人を含む「23人の親イラン派戦闘員」が、イラク国境付近で夜明け前に少なくとも9回実施された空爆によって死亡したという。

同監視団はこの発表に先立って、空爆は「アメリカによる可能性が高い」としていたが、「イスラエルによって実行された可能性が高い」と訂正した。

ある米軍当局者は、匿名を条件に「昨夜、米国は防衛的な空爆を一切行わなかった」と明かした。

同監視団の話では、空爆はデリゾール県のアブ・カマルとその周辺にある軍事拠点が標的とされ、イラクから輸送された武器の積荷や弾薬倉庫なども攻撃されたという。

シリアを標的とした個々の攻撃について、コメントを残すことは少ないイスラエルだが、バッシャール・アサド大統領の政府を支持する宿敵イランがシリアで存在感を増すことは認めないと、同国は繰り返し表明している。

また、同監視団は同じ30日、シリア北部の主要都市アレッポの空港近くでも「イスラエルのミサイルが親イラン派勢力の倉庫や基地を攻撃し」、4人の外国人戦闘員が死亡したことを報告した。

シリアの国営メディアは、軍情報筋の話として、午後5:20(GMT 14:20)頃、「敵国イスラエルが空爆を実施し、アレッポ市の南方にある多数の地点に攻撃を加えた」と伝えた。

シリアで10年以上にわたる内戦が続く間、イスラエルは主にレバノンの武装組織ヒズボラやシリア軍の拠点など、親イラン系武装勢力を標的としてシリア領内に数百回の空爆を行っている。

しかし、10月7日にハマスとの戦闘が始まってからは、イスラエルの攻勢がさらに激化。

ヒズボラは30日、4人の戦闘員が死亡したことを発表したが、殺害された時間や場所は明かさなかった。

レバノンの南部では、イスラエルとハマスの同盟組織であるヒズボラとの間で、国境を挟んだ火力の応酬が日常的になっている。

30日早朝には、イスラエル併合下のゴラン高原に近いシリア南部のクネイトラ州で、「イスラエルの地上爆撃」によりヒズボラ関連組織の戦闘員2人が死亡したと、英国に拠点を置く同監視団が報告。

イスラエル軍は、自国が支配する領域にシリアから発射された2発のロケット弾が着弾したことを受けて、シリアで複数回の空爆を実施したと発表した。

中東では米軍に対する攻撃も急増しており、米政府は親イラン派勢力による犯行だとしている。

米軍に対する攻撃の半数以上は、米国のイスラエル支援に反対する親イラン派武装勢力と緩やかな関係を築く、イラクのイスラム抵抗運動が犯行声明を出している。

同監視団は30日遅くにも、デリゾール県で2か所の米軍基地に攻撃があったとことを報告。このロケット弾とドローンによる攻撃は、親イラン派勢力が実行したものだと伝えた。

AFP

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