

リヤド:サウジアラビア政府は、数十人の患者が亡くなった火災で大きな被害を受けたイラクの病院の改修工事への資金援助のため、助成金を割り当てた。
国営サウジ通信が報じたところによると、サウジ開発基金(SFD)からの資金が、バグダッドのイブン・アル・ハティーブ病院の再開発計画に充てられるという。
昨年4月、病院が新型コロナウイルス患者の治療に使用されていた際に発生した火災で、80人以上が死亡、少なくとも100人が負傷した。
リヤドの基金本部で、SFDのスルタン・アル・マーシャド最高経営責任者と、イラク財務省を代表するアブドゥル・サッタル・ハディ・アル・ジャナビ駐サウジアラビア・イラク特使が、助成金支給に同意する覚書に調印した。調印式には、アブドルアジーズ・ビン・ハリド・アル・シャマリ駐イラク・サウジアラビア大使も出席した。
アル・マシャド氏は、今回の覚書は、イブン・アル・ハティーブ病院のようなインフラや医療プロジェクトへの資金援助を通じて、イラクの社会・経済開発を支援するというサウジの意欲を反映したものだと述べた。
近年、また、クウェートで開催されたイラク復興国際会議において、サウジアラビアはイラクの開発計画に対する15億ドルのSFDソフトローンを発表している。
イラク西部のアル・アンバール州におけるアル・サクラウィヤ病院の設立と、南部のディワニヤ州における穀物サイロの建設という、2つのプロジェクトで、総額4000万ドル以上の資金援助が決定されている。
サウジアラビアが支援するプログラムは、イラクの食糧安全保障と自給自足の達成と同時に、同国の基本的な医療サービスの向上を目的としている。
サウジ国営通信