アラブニュース
リヤド:11月の選挙で民主党有利に働くよう、ジョー・バイデン政権がサウジアラビア政府官僚に対し、OPECプラスの原油減産決定を先送りするよう圧力をかけたとの報道について、下院議員が米政府に調査を求めた。
トム・ティファニー議員は、民主党のナンシー・ペロシ下院議長に対し、このような通話があったのかどうか、そして「サウジアラビアやOPECプラスの原油生産に関して、バイデン政権幹部から具体的にどのような要請があったのか」を確認するため、聴聞会を招集するよう要請した。
2022年10月12日水曜日、サウジアラビア外務省は「サウジアラビアは、米政権との継続的な協議を通じて、これまで提案されてきたようなOPECプラスの減産決定を1ヶ月先送りにすることは、あらゆる経済分析を鑑み、経済にマイナスの影響をもたらすと明確に伝えてきた」と述べた。
OPECプラスは、2022年10月6日、原油生産を日量200万バレル減らす方針を決定している。
The allegations from the @KSAmofaEN are serious, and if the Biden administration did attempt to pressure a foreign government to influence the outcome of the U.S. election, that’s something Americans deserve to know.
— Rep. Tom Tiffany (@RepTiffany) October 13, 2022
Americans deserve answers, & @SpeakerPelosi must take action. pic.twitter.com/xenpYCVz81
バイデン政権幹部と民主党員らは、この決定を政治的動機によるものと非難したが、OPECプラス及びサウジアラビア政府は、この批判を事実に基づいていないものと反論し、需要と供給のバランスを確保し、市場のボラティリティーを抑制するものとして、減産決定は正当であるとしている。
ウィスコンシン州共和党のティファニー議員は、2022年10月14日金曜日、「非常に深刻な疑惑である。もしそれが本当なら、民主党の中間選挙活動のために米政権が他国の現物出資を違法に要請したことになる可能性が非常に高い。」とツイートした。
同議員はまた、バイデン政権幹部とサウジアラビア政府幹部との、原油生産に関する通話記録を、少なくとも前30日分公開するよう求めた。
さらに「サウジアラビア政府関係者に対し原油減産を11月以降に先延ばしするよう要請した可能性のあるバイデン政権幹部」の特定を要求した。
ティファニー議員は、米国下院議長に対し、監視義務を尽くし「これらの不穏な報道の真相を究明する」よう要請した。