• これらのイベントは「野心から行動へ」というテーマのもとで行われる

アラブニュース

リヤド：気候変動に関する国連の旗艦サミットが11月にエジプトで開催されるのに合わせて、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下が先導する2つの注目のグリーンフォーラムが行われる。

皇太子は、気候変動枠組条約締約国会議（COP27）と平行して、シャルム・エル・シェイクで第2回中東グリーン・イニシアティブ（MGI）サミットおよび第2回サウジ・グリーン・イニシアティブ（SGI）フォーラムを開催すると発表した。

MGIサミットは11月7日、SGIフォーラムは11月11日～12日に開催される。

皇太子は次のように述べた。「今年エジプトでMGIサミットとSGIフォーラムを開催できることを、アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領閣下およびエジプト政府に感謝したい。世界中の国を一堂に集めるイベントであるCOP27と平行して行われるこれらのイベントは、各国・地域・世界のレベルにおける共同活動を促進することで地球気候に関する野心を前進させることを目指すものだ」

「我が国とエジプトの提携関係は、今日の地域および世界が直面している環境・気候の課題に対処するための協調的行動の重要性に対する共通の信念を反映している」

MGIサミットは、国家指導者、関係閣僚、政策立案者間の越境協力、知識交換、議論を促進するための戦略的地域プラットフォームだ。

一方の第2回SGIフォーラムでは、気候専門家やソートリーダーなどのエリートが一堂に会し、サウジアラビアが昨年発表した気候変動対策目標の達成に向けた進捗状況について議論する。

プレスリリースによると、今年のフォーラムのテーマ「野心から行動へ」は、世界全体に影響する気候課題に立ち向かう集団的行動を促進することでこれらの目標を現実のものにするというサウジアラビアの決意を反映している。

MGIとSGIは2021年、サウジビジョン2030に沿ってサウジアラビアの環境行動を強化するために皇太子によって立ち上げられた。

皇太子は、2021年10月の第1回SGIフォーラムのオープニングで、サウジアラビアは炭素循環型経済のアプローチを通して2060年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを実現することを目指すと発表した。

また、今後数十年間でサウジアラビア国内に100億本の植樹を行うとともに国土と領海の30%を保護区に指定することも確認された。

さらに、サウジアラビアは2030年までに二酸化炭素排出量を年間2億7800万トン削減することを宣言しているとSPAは伝えている。

これらの国家的目標は、MGIサミットでサウジアラビアが設定した地域目標の達成に貢献するものだ。

その地域目標は、二酸化炭素排出量を世界全体の排出量に対する寄与度の10%以上削減することと、世界最大の植林プロジェクトの一環として地域全体で500億本の植樹を行うことに重点を置いている。