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サウジと米国のエネルギー提携は「世界の景気回復のカギとなる」とサウジ外務大臣が世界経済フォーラムで語る

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18 Jan 2023 04:01:57 GMT9
18 Jan 2023 04:01:57 GMT9

ダニエル・ファウンテン

ダボス:エネルギー市場の安定を図るサウジアラビア王国とアメリカ合衆国間の「強力な提携」は、世界の景気回復において重要な要素になると王国の外務大臣を務めるファイサル・ビン・ファルハーン王子が、ダボスで開かれた世界経済フォーラムの会議で17日に語った。

またファイサル王子は、世界的なエネルギー危機と生活費高騰の危機について議論しながら、昨年OPECプラスで合意に至った原油減産の目標について、アメリカ合衆国からは反対意見が出ていたものの、王国の姿勢は正しかったと述べた。

しかしながら、サウジアラビアの大臣を務める彼は、たとえ両国の「意見がつねに一致しなくても」王国と合衆国政府のつながりは依然として強固だと話した。

世界トップクラスの石油輸出国として、サウジアラビアには石油市場を継続して安定させる責任があるとファイサル王子は語り、王国とアメリカ合衆国は目標に向けて話し合いを続けると付け加えた。

サウジアラビアは「クリーンエネルギーの未来」に向けて移行することを決めているが、その切り替えには「何十年もかかる可能性がある」と彼は話した。

世界経済フォーラムの会議で話す王国の外務大臣のファイサル・ビン・ファルハーン王子。(AN Photo/タレク・アリ・アフマド)

ファイサル王子は、リヤドでほか22か国とともに再生可能エネルギーに国内外で2000億ドルの投資をおこないながら、クリーンエネルギーによるエネルギー問題の解決法をまだ取り入れている途中の発展途上国のために、従来と同様の形で提供されるエネルギーの信頼性を確保することも非常に重要だと付け加えた。

世界的なエネルギー危機は、ウクライナで起こり、ウクライナの国境を「はるかに越えて」発展途上の国々にも波及効果をもたらした戦争によって悪化したと彼は言った。

世界の国々は「この争いを終わらせるための道筋を見つけ」なければならないと彼は語った。

王国とアメリカ合衆国の強力な対話は、イランとの関係とは対極にあるが、ファイサル王子は世界経済フォーラムの会議で、サウジアラビアがテヘランのイラン政府に対して、対話の道筋を見つけようと接触していると述べた。

「地政学的な問題よりも、これからの発展に意識を集中させることは、イランや同じ地域の他国に対して、一緒に取り組み、繁栄を遂げるべきもっとほかの分野の物事があるという強力なメッセージになるでしょう」と彼は言う。

「同一の地域内で協力できればいつでも、その地域の人々の繁栄を遂げることができるのです」と彼は付け加えた。

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