ニューヨーク市:9月29日、国連安保理は連合軍(イエメンにおける正統性回復のための連合軍)の任務に就いていたバーレーン人兵士に対するフーシ派の「言語道断で事態を悪化させるドローン攻撃」を強く非難した。この攻撃で3名の兵士が死亡し、数名が負傷した。
攻撃は「和平プロセスと地域の安定に対する深刻な脅威」をもたらすものだと安保理は続けている。
攻撃は25日、兵士たちがサウジアラビアのイエメンとの南部国境をパトロールしていた際に起こった。和平プロセスに弾みがつきつつあるタイミングであり、比較的平穏だった1年間の後で紛争の激化を示す大きな事件となった。ティム・レンダーキング米国イエメン特使は現在の状況を「紛争開始以来、平和への最大のチャンス」と形容している。
安保理はフーシ派に対し、「すべてのテロ攻撃」を終わらせるよう求め、同派が国境近くの民間のインフラを標的としていることに懸念を表明している。
15か国で構成される安全保障理事会はさらに、すべての関係者に対して国際人道法を含む国際法の下での義務を遵守するよう求めている。
安保理の理事国は、戦闘のいかなる激化もイエメンの人々の苦しみを増すだけであると述べた上で、包括的な停戦合意のための「思い切った措置」の必要性を繰り返し、8年以上にわたって続く紛争に終止符を打つ政治的解決実現のためのあらゆる取り組みを引き続き強力に支援することを強調した。
また、安保理を構成する各国はハンス・グルンドベルグ国連イエメン担当特使とグルンドベルグ氏による「合意された付託に基づき、関連する安保理決議に合致する形でのイエメン人主導の、イエメン人による政治的解決」実現を支援する取り組みを支持することをあらためて確認した。