
Lojien Ben Gassem/Fatima Muhammad
リヤド:サウジ保健省は月曜、同国にはコロナウイルスの感染例がないことを再確認し、当局はこのウイルスの拡散を防ぐためにあらゆる手段を講じている。
サウジの空港では、直行便や経由便で中国から到着する乗客を検査するための手配が行われている。
あらゆる不都合な状況にも対処できるよう、病院に検疫室も設置されている。
一方、医療責任者たちは、中国の武漢から今週帰国した10人のサウジの学生は感染していないと宣言した。
このグループは、今後2週間、完全な医学的監視下で隔離され、さらなる検査が行われる。ソーシャルメディアに投稿された動画には、学生たちがサウジの医療施設内の特別な宿泊施設でくつろいでいる様子が映し出された。
12月1日にこの新しいコロナウイルスが初めて確認された武漢市にいたサウジアラビア人は、この学生たちだけだった。女性と子どもを中心とする約800人のサウジアラビア人が中国の他の地域から空路で帰国したと、北京のサウジアラビア大使、トゥルキ・アル・マディ大使はアラブ・ニュースに語った。
ハイライト
「私たちは中国にいるすべてのサウジアラビア人を支援し、残りの家族の帰国を促しています」と、同大使は語り、また中国当局はこの病気のまん延をうまく食い止めていると思うと述べた。
今回のウイルスの流行後、保健省には対策指令本部が設置され、ウイルスを食い止めるように連携して対応している。
同本部は、関係当局と協力しつつ、このような状況下で必要とされ、世界保健機関が推奨する国際保健規則を実施している。
アメリカ疾病管理予防センターによると、このウイルスの最も一般的な症状は発熱、咳、息切れなどだという。
重症となった場合は、この感染症は肺炎や急性呼吸器症候群を引き起こす可能性がある。
このウイルスには27カ国で1万7千人以上が感染し、362人が死亡したが、そのほとんどが中国で起きたものだ。ジッダにあるアブドゥル・アジズ国王病院の感染管理部門のコーディネーター、アイシャ・メトワリ博士は、サウジの人々は予防措置を取れば「慌てる必要はありません」とアラブニュースに語った。
予防措置としては、基本的な衛生管理に注意することや、大規模な集まりや混雑した場所を避けることなどがあげられると同氏は語った。