



ジェッダ:新たにサウジアラビア国民5名を含む200名以上が、スーダンから避難して艦艇「アブハー」でジェッダに到着したと、サウジアラビア外務省が26日に発表した。
サウジアラビア政府が自国民および諸外国の国民をスーダンにおける激しい紛争から逃すために懸命な努力を続ける中でのことだった。
キング・ファイサル海軍基地に着岸した船には、5名のサウジアラビア人の他に、ロシア、英国、中国、米国、ウズベキスタン、イエメン、シンガポール、カンボジア、マレーシア、パキスタンなどの他国からの198名も乗船していた。
サウジアラビアがスーダンから避難させた人々の数は、現在までの合計で2,351名となっており、うちサウジアラビア国民は119名、他の67か国の国民が2,232名だ。
22日に他国の外交官やその他の職員を含む150名が最初に船でジェッダへ到着して以来、この数日の間にいくつかの避難者グループが空路や海路でサウジアラビアに到着している。
24日の午後11時30分頃、スーダンからの別のサウジアラビアの船が、サウジアラビア国民10名と外国人189名を乗せてジェッダの港に到着した。続いて同日深夜にリビア人104名、レバノン人45名、シリア人15名、スーダン人4名、イラク人3名、トルコ人2名、スウェーデン人1名を乗せた船が到着した。避難者にはこの他に、サウジアラビア人10名、英国人5名、カタール、米国、イタリアの国民各2名、オランダ人3名、タンザニア人1名が含まれていた。
26日早朝には、58か国の1,687名を乗せてポートスーダンを出たサウジアラビア船籍の船「アマナ」がキング・ファイサル海軍基地に到着した。乗船していたのは米国人46名、英国人40名、ドイツ人11名、フランス人4名、サウジアラビア人13名、インドネシア人560名、イエメン人239名、スーダン人198名、トルコ人26名など。下船する人々を、基地の関係者やさまざまな国の外交官が出迎えた。
一方、フランス国民、国連職員、非政府組織職員とその家族を乗せたフランスのフリゲート艦「ロレーヌ」も26日にジェッダ・イスラミック港へ到着した。
ジェッダのフランス総領事キャサリン・コーム・カモウン氏は、フランス海軍船の到着を確認し、乗船者たちはサウジアラビア当局との万全な協力と連携のもとで下船したと述べた。
パスポート総局は、これまでにスーダンから避難してきたサウジアラビア国民と諸外国の国民の到着に関する公的手続きを完了したと発表した。入国ビザを持たず、場合によってはパスポートさえ持たずに到着した人々の手続きは、それぞれの国の大使館と協力して完了したという。