リヤド:2023年5月24日(水)、リヤドの文学クラブにおいて、駐サウジアラビア日本大使岩井文男閣下によるアラビア語での「明治維新と近代化における日本の経験」と題した講演が開催された。
このイベントは、リヤドの文学法院評議会(Literary Court Council)のメンバーであるアブドルラフマン・アル・ジャセル氏によって主催された。
講演はまず、駐サウジアラビア日本大使館二等書記官兼文化担当の野中亜紀子氏による地理的な位置から始まる日本紹介ビデオの上映、続いて日本国歌が流れ、出席者全員が起立し敬意を表した。
岩井文男大使は、1868年の政治改革とそれがいかに日本の歴史における革命的な変化であったかについて語った。 封建時代に日本を統治した「偉大な将軍」徳川将軍は権力を失い、その後、「明治」治世が始まり、その結果、明治維新として知られるようになった。
この事変の結果、明治維新から 8 年を待たず武士の支配階級は廃止され、憲法が公布された。また、議会制度と教育制度が導入され、鉄道や電信線の設置、強力な陸軍と海軍の確立へと至った。 それによって日本は急速な工業化を遂げた。
明治維新は日本を大きく変えた。 政府は天皇を中心に集約化され、新たな政治システムによって人々は機会を追求できるようになった。
岩井大使はまた、明治時代の主要な政治家や学者たちによって1871年から1873年にかけて行われた、米国とヨーロッパへの日本の外交航海である岩倉使節団についても語った。
また、明治政府が西洋諸国との競争を促すことで国の近代化を加速させた殖産興業政策についても詳しく語った。
「私がこのイベントを開催した理由は、多くのサウジアラビアの人々に祖国日本について深く知ってもらいたかったからです」と岩井文男大使はアラブニュースに述べた。
参加者は会場の3分の1を占め、日本文化に興味のある人から、サウジアラビアと日本の大学の日本語専攻の学生や卒業生まで様々だった。
「私たち文学クラブは今夜、日本大使館とのイベントを主催できることを嬉しく思います。 在サウジアラビア日本大使閣下による歴史講演でした。 それは歴史を振り返るものでした。」と、リヤドの文学法院評議会の委員、講演会の主催者アブドルラフマン・アル・ジャセル氏はアラブニュースに語った。
出席者の一人、リヤドのキング・サウード大学の日本語学生、ジヤド・アルファリアンさんはアラブニュースに次のように語った。 「面白かったです!こんなイベントを待っていました。」