ロンドン:米国議会下院議員が、ガザのパレスチナ人について「彼ら全員を殺すべきだ」と主張し、怒りの声を巻き起こしている。
テネシー州議会第5区選出のアンディ・オグルス下院議員は20日、ワシントンで親パレスチナ派の活動家たちに声をかけられた。
彼は一人の活動家に 「細切れになった子どもたちの遺体の映像を見た。私たちの税金で子供たちが爆撃されています」と言われた。
オグルス氏は 「あのね、私は彼らを皆殺しにすべきだと思います。それであなたの気分がよくなるならいいですが。ハマスとパレスチナ人は20年間イスラエルを攻撃してきました。そのツケを払う時が来たんです」と返答した。
同共和党議員のショッキングな動画は、ソーシャルメディア上で広く非難を浴び、専門家は、オグルス氏の言葉は、ガザの苦難に米国が加担していることを示していると警告している。
「ナチスやダーイシュなどがどうして人々を無差別に殺せるのか不思議に思っている皆さん、いわゆる啓蒙された民主主義社会の指導者や著名人が、どんなイデオロギーにも盲目的に固執することで普通の人々が邪悪な怪物になりうると実証しているのを今、目撃しているのです」と、弁護士で作家、人権活動家のファイサル・クッティ氏はX上で語った。
「これらの人々は皆、最高額の入札者に魂を売ってしまったのです」とも彼は語った。
Andrew Ogles, a sitting member of Congress, says the quiet part out loud.
— TheMuslimLawyer (@faisalkutty) February 21, 2024
“I think we should kill ‘em all…”
For those of you wondering how the Nazis, DAESH, etc. can kill people indiscriminately, now you are witnessing leaders and prominent people in the so-called enlightened… pic.twitter.com/doiu6yBwUy
オグルス氏は、イスラエルに対する無条件の堅固な支持で知られ、以前は10月7日のハマス主導のイスラエル攻撃を支持したとの疑惑でラシダ・トライブ下院議員の問責決議案に賛成した。オグルス氏はパレスチナ人の米国入国を阻止する法案も提出している。
オグルス氏の発言に対する怒りの声は、バイデン政権が国連安全保障理事会で停戦決議に拒否権を行使したことへの批判が高まる中で巻き起こっている。米国による拒否権は、10月7日以来3度目となる。
ユニセフは、栄養失調と病気によってガザで予防可能な子どもの死亡が急増する可能性があると警告した。セーブ・ザ・チルドレンのジェイソン・リー氏は、この状況を「天文学的」と表現し、ガザ地区における死と破壊の規模を言葉では捉えきれないと警告した。
イスラエル軍は10月7日以来、ガザで1万2400人以上の子どもを殺害し、60万人以上の子どもたちがラファに閉じ込められていると報告されている。セーブ・ザ・チルドレンは、10月以降、ガザで1日平均10人以上の子どもたちが片足または両足を失っているとして、切断事例の驚くべき割合の多さを強調した。