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ブリンケン米国国務長官、OPEC+の減産に関して見解の相違はあるものの、米国とサウジアラビアの絆は固い

アントニー・ブリンケン米国務長官。(スクリーンショット)
アントニー・ブリンケン米国務長官。(スクリーンショット)
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10 Jun 2023 04:06:53 GMT9
10 Jun 2023 04:06:53 GMT9
  • アントニー・ブリンケン氏は、OPECプラス諸国による原油生産目標削減の決定について見解の相違はあるものの、数十年にわたる両国の絆は強固なままだと述べた。
  • また、「両国には、非常に前向きな課題や非常に前向きなトレンドを前進させるために協力する大きなチャンスがある」と付け加えた。

アラブニュース

リヤド:サウジアラビアと米国の数十年にわたる戦略的関係は依然として強固であり、「合流が進む」時期を迎えていると、アントニー・ブリンケン米国国務長官が6月8日に述べた。

サウジアラビアを公式訪問中の米国外交官トップのブリンケン氏は、OPECプラス諸国が昨年10月に原油生産目標の削減を決定したことに関して「見解の相違」はあるが、サウジアラビアと米国はうまく連携している、とアシャルクニュースのヒバ・ナスル記者に対して語った。

ブリンケン氏は、「両国は数十年にわたって安全保障、協力、エネルギー、そして近年ではテロ対策に根ざしたパートナーシップを築いてきましたが、その基盤は現在も変わりません」と述べた。

「そして、現在両国には、非常に前向きな課題や非常に前向きなトレンドを前進させるために協力する大きなチャンスがあり、今回の訪問でそれを再確認しました」

今週リヤドで開催された「ダーイシュ打倒のためのグローバル連合」の会合に出席したブリンケン氏は、中東の緊張緩和は両国にとっての優先事項であると述べるとともに、サウジアラビアと米国は他の分野でも「両国が共有する関心に基いた建設的な」連携がうまく進んでいると述べた。

そして、この連携には、「健康安全保障、気候安全保障、エネルギー安全保障、食料安全保障、そしてもちろん、クリーンエネルギーへの移行、新興技術関連の取り組みなど、両国の国民だけでなく世界中の人々が懸念している課題に取り組む上での両国の協力」が含まれていると説明した。

ブリンケン氏は、中国やロシアの影響力が増す中で、米国は中東を去ることはなく、中東に「とどまる」ことを表明した。

「来る日も来る日も、中東各国のパートナーと協力していますが、ほぼすべての場面で耳にするのは、米国が依然としてパートナーの第一候補に選ばれているということです。あらゆるパートナーからそのように聞いています」とブリンケン氏は語った。

「そして、私たちはそのようなパートナーと関わり、(先ほど話に出た)緊急かつ深刻な実際の課題の多くに対処するために協力しています。そして、非常に重要な点として、私たちは未来のための計画にも積極的に取り組み、単に危機に対処するだけではなく、米国民と中東全域の人々にとってより良い未来を一緒に築こうと協力してます」

「つまり、私たちは協力して危機に対処し、安全保障上の課題に対処していますが、同時にポジティブな未来のための計画にも取り組んでいるということです。そして、そのすべてにおいて、先ほど申し上げたように、米国が好ましいパートナーであるということを繰り返し耳にしています。米国はパートナーとして、この地にとどまります」

イランとサウジアラビアが中国政府の仲介で合意したことについて、ブリンケン氏は、この地域の平和の促進に対する中国を含む各国のあらゆる貢献は前向きな一歩だと述べた。

「私たちは、今回の結果を称賛します」「緊張を緩和し、解決すべき問題が少なくとも1つ減り、今回の場合はさらにイエメンの和平達成に向けた効果も期待できるかもしれませんので、そのようなことはすべて良いことだと考えています」

「もちろん、サウジアラビアとイランは、ここに至るまでに少なくとも数年にわたって話し合いを続けてきました。今後の成り行きを見守りたいと思います」

「中国を含む各国が、緊張を緩和し、平和を促進するために、どこであろうと積極的な役割を果たすことができれば、それは前向きなことであり、すべての国がそのような役割を果たすよう努めるべきだと思います」

ブリンケン氏はまた、サウジアラビアによる人道支援活動の推進と、スーダンでの紛争終結を支援する試みについても称賛した。

「私たちは、サウジアラビアと緊密に連携して、極めて限定的ではありましたが、停戦を実現することに成功しました。その結果、より多くの人道支援活動を(スーダンで)展開することが可能になり、停戦が実現しなければこの支援を届けることができなかった約200万人の人々に支援を届けることができました」

紛争当事者双方が停戦の約束をますます無視するようになる中、ブリンケン氏は、どちらの側も停戦プロセスに真剣に取り組まない場合、米政府には恒久的な平和をもたらすために「意のままに使える手段」があると付け加えた。

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