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サウジアラビア、国連権利機関による宗教的憎悪に関する決議の採択を歓迎

国連人権理事会は7月12日、スウェーデンで起きたコーラン焼却事件を受け、宗教的憎悪に関する決議を採択した。(ファイル/AFP)
国連人権理事会は7月12日、スウェーデンで起きたコーラン焼却事件を受け、宗教的憎悪に関する決議を採択した。(ファイル/AFP)
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13 Jul 2023 12:07:31 GMT9
13 Jul 2023 12:07:31 GMT9
  • サウジアラビアは、この決議採択は宗教尊重の原則を体現するものであると表明した。
  • 湾岸協力理事会(GCC)のジャシム・アル・ブダイウィ事務局長もこの決議採択を称賛した。

アラブニュース

リヤド:サウジアラビアは7月12日、国連人権理事会が欧州で発生したコーラン焼却事件を受け、宗教的憎悪を防ぐために各国にさらなる努力を求める決議を採択したことを歓迎した。

この決議は、スウェーデンでイスラム教の聖典コーランが燃やされたことを受けて出されたもので、各国に対し、「差別、敵意、暴力を誘引する宗教的憎悪の行為や擁護を防止し、訴追する」措置を講じるよう求めている。

サウジアラビアは、同国と世界各国からの強い要求の末にこの決議が採択されたことは、宗教と文化の尊重の原則を体現するものであり、国際法で保証された人間的価値を促進するものであると述べた。

また、対話、寛容、節度を支持するあらゆる努力を継続し、憎悪と過激主義を広めようとするあらゆる破壊的行為を拒否することを表明した。

湾岸協力理事会(GCC)のジャシム・アル・ブダイウィ事務局長もこの決議採択を称賛した。

同事務局長は、スウェーデンで起きた過激派によるコーラン焼却事件やそれに類似する事件は、宗教的憎悪を助長し、暴力や差別を助長する卑劣な行為に対処するための国際的な決議が緊急に必要であることを浮き彫りにしていると述べた。

また、GCC諸国は常に異なる文化や宗教の間で寛容と相互理解を促進するよう努めており、誰もが差別されることなく自由に信仰を実践できるような形で、人権と平和共存の最も重要な基盤の一つとして、信教の自由を尊重することを強調した。

さらに、GCCは宗教や聖典に影響を与えるいかなる暴力や行動も拒否することを表明した。

一方、KAICIID(アブドッラー国王宗教・文化間対話のための国際センター)は、国連人権理事会が開催したコーラン焼却事件に関する緊急会合にサウジアラビア外務大臣ファイサル・ビン・ファルハーン王子が参加したことを称賛した。

「KAICIIDは、表現の自由と信仰の侮辱の関連性を否定する一方、今回の事件は、世界平和、国家の共存、民族と文明の文化変容を維持するための努力を大きく、深刻に脅かすものだと断言する」と、ポルトガルに拠点を置く同国際センターは声明で述べた。

そして、「特に人種差別や排外主義の影響に苛まれ、極端なナショナリズム運動の発生に苦しむ世の中において、憎悪を煽り暴力を引き起こすこのような恥ずべき行為の危険性」を警告した。

さらに、「現在の状況は苦しいものだが、KAICIIDはすべての国や団体、特に調和と平和の根幹を強化しようと努めている国や団体に対し、安定を支援するためのさらなる創造的な取り組みを行うよう改めて呼びかける」と付け加えた。

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