リヤド:サウジアラビア外務省は11日、老朽化したイエメンのタンカー「FSOセイファー」から100万バレル超の石油を移し替える作業が成功したという国連の発表に歓迎の意を示した、と国営テレビ局アル・エクバリヤが報じた。
この作業では、老朽化が進むタンカーから114万バレルの石油を取り除き、差し迫る流出の危機を食い止めた。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、声明で次のように述べた。「FSOセイファーからイエメンの代替船に石油を移し替える作業を本日、無事に終了し、環境上および人道上の歴史的な大惨事になる可能性があった事態を回避したという知らせを歓迎します」
サウジアラビアは、「タンカー『セイファー』の問題を終わらせるためにあらゆる手立てを尽くした」グテーレス国連事務総長と国連作業チームの取り組みについて感謝の意を示していることを、サウジアラビア外務省が改めて表明したと、国営テレビ局アル・エクバリヤは伝えた。
サウジアラビアは、サルマン国王人道援助救援センターによる寄付を通じて、石油の除去作業を進めるべく最初に資金援助を行った国々の1つである。