
イスタンブール:トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は火曜日、シリアのイスラム主義の新指導者たちのもとでは、「テロ組織」に居場所はないと述べ、同国のクルド人勢力に対する警告を発した。
先月シリアの強硬派、バッシャール・アル・アサドが失脚したことにより、トルコが武装分離主義者とのつながりをアンカラに非難されたクルド人勢力に対して介入する可能性が高まった。
トルコ政府の発表によると、エルドアン大統領はアンカラでイラクのクルド人自治区の首相マスル・バルザーニー氏と会談した際に、このようなコメントを述べた。
エルドアン大統領はバルザーニー氏に対し、トルコは隣国シリアのアサド大統領の追放が新たな地域不安を引き起こすことを防ぐために取り組んでいると述べた。
「テロ組織やその関連要素が新しいシリアの未来に居場所を見つけることはない」とエルドアン氏は述べた。
トルコ政府は、シリアの主要なクルド人勢力である人民防衛部隊(YPG)が、トルコ国内で非合法とされているクルド労働者党(PKK)とつながりがあるとして非難している。
PKKはトルコ国家に対して数十年にわたって反政府活動を展開しており、トルコ政府および欧米諸国からはテロ組織として指定されている。
トルコ軍は、PKKとのつながりを理由に、シリアおよび隣国イラクのクルド人武装勢力に対して定期的に攻撃を行っている。
月曜日、トルコ外相のハカン・フィダン氏は「PKK/YPGの排除は時間の問題だ」と述べた。
同氏は、トルコと長年にわたって関係を築いてきたHTSグループのシリアの新指導者アフメド・アル・シャラア氏による、クルド人主導の部隊をシリアの国軍に統合すべきだという呼びかけを引用した。
米国は、ジハーディスト集団「ダーイシュ」との戦いにおいて、YPGを支援してきた。ISは、シリアの旧拠点でほぼ壊滅状態にある。
しかし、フィダン氏は、欧米諸国がISの脅威を「PKKを強化する口実」として利用すべきではないと警告した。
AFP