ドバイ:サウジアラビアの外務大臣を務めるファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード王子は、初となる日本とサウジアラビアの外相級戦略対話において、日本によるALPS処理水の海洋放出を完全に信頼すると表明した。
日本の林芳正外相はIAEA(国際原子力機関)の包括的報告書を引用し、福島第一原子力発電所から放出されるトリチウムを含む水は処理されており、有害な脅威をもたらすことは一切ないと説明した。
両外相は二国間関係のさらなる強化に向けた様々な取り組みについて話し合い、特定の経済的条件を満たしたサウジアラビア人への数次ビザ発行条件を緩和するという日本の決定をサウード外相は歓迎した。
さらに両外相は、中東を世界のクリーンエネルギーと重要鉱物の供給ハブにするというビジョンを固めるための協力プロジェクト導入への期待を表明した。
林外相とサウード外相は中東およびウクライナ問題に関して率直な意見交換を行い、平和と安定に向けて緊密な協力を行うことで同意した。さらにサウード外相は、北朝鮮に対する日本の立場を支持すると述べた。