



東京:第36回東京国際映画祭(TIFF)は来月10月23日から11月1日まで開催される。「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」をテーマとして、ドイツ人映画監督のヴィム・ヴェンダース氏が審査委員長を務めることが決定した。
ヴェンダース氏は、小津安二郎監督の生誕120年を迎える本年の映画祭を特に楽しみにしているとコメントした。「東京国際映画祭に戻ってくることができてワクワクしている。この映画祭では初めて審査員を務めた時の最高の思い出しかなく、当時の審査員たちとは今でも連絡を取り合っていて、お互いを“クラウディさん”、“ポールさん”、“ヴィムさん”などと呼び合っている。今年は私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の 記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なことだ」
日本そして東京は映画の歴史に誇りを持ち、今年は東京が映す文化とその多様性を示すことを目的としている。
東京国際映画祭について、「映画が世界のあらゆる側面に光を当てることを願う。”多様な世界”というのは、国や人種、性別、宗教、言語、価値観や信条のすべての境界を越えて、さらには映画制作者と観客との境界をも超えていくことを意味する」と広報資料の中で述べている。
東京グランプリ、東京都知事賞、審査員特別賞、最優秀監督賞、最優秀女優賞、最優秀男優賞、最優秀芸術貢献賞、観客賞およびアジアの未来 作品賞などが授与される。
計1942件の応募のうち、中東の15カ国・地域からは149件の応募があった。
プログラミングディレクターは、株式会社松竹、株式会社オフィス北野などと数多くの国際映画を手がけてきた市山尚三氏。
国際コンペティション審査委員会は、スペインのアルベルト・セラ監督、日本の國實瑞惠プロデューサー、ベトナムのチャン・ティ・ビック・ゴック監督、中国の俳優でプロデューサーのチャオ・タオ氏で構成される。
主催は公益財団法人ユニジャパン(第36回東京国際映画祭実行委員会)、共催として経済産業省、国際交流基金アジアセンター、東京都。
時事通信