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レビュー:温かなグラフィックに隠された『Cult of the Lamb』のダークな核心

『Cult of the Lamb』はよくあるダンジョンをトップダウン型で冒険することから始まる。(提供)
『Cult of the Lamb』はよくあるダンジョンをトップダウン型で冒険することから始まる。(提供)
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24 Jan 2024 03:01:58 GMT9
24 Jan 2024 03:01:58 GMT9

ジェームス・デンセロウ

ロンドン:1つのゲーム内で複数ジャンルを混ぜることは常にリスクが伴う。どちらのジャンルもうまくできず、全体が駄目になるかもしれないからだ。しかし、うまくいけば、ゲーマーの注目をこれまで以上に集めるための競争の中で、突然、稀有な大歓迎を受けたりする。マッシヴ・モンスター社が開発し、デボルバー・デジタル社がほとんどのプラットフォーム向けに公開している『Cult of the Lamb』は、そんな作品だ。愛らしい生物、不吉な儀式、思いがけない魅力が融合した非現実的な世界へとプレイヤーを誘う。

『Cult of the Lamb』はよくあるダンジョンをトップダウン型で冒険することから始まる。漫画調のグラフィックが、ゲームの主人公が儀式の犠牲になるところから始まる陰惨なストーリーを隠している。ありがたいことに、謎めいた人物である、足かせをはめられた「待つ者 」が死後の世界に現れ、子羊(私たちがプレイする主人公)を復活させ、敵を大混乱に陥れるミッションに向かわせる。

プレイ性に関しては、子羊がさまざまな武器(速くて弱いもの、または遅くて強力なもの)を使ってダンジョンの部屋を攻略し、加速ブーストや範囲攻撃を使って一度に複数の敵に立ち向かう。これは一見カオスで、何も考えずボタンを連打するだけに見えるかもしれない。しかしすぐに、このゲームの課題は敵の攻撃パターンを見極め、それに合わせて攻撃と防御のタイミングを計ることだと気づく。こうしたダンスのような戦術を駆使して各部屋をクリアすれば、ゴールド、体力、資源が報酬として与えられる。それにしても、これらは何のために使うのだろうか?

ここからが本ゲームの二つ目の部分で、題名に「カルト」がつく理由である。ミッション中に、プレイヤーは見捨てられた荒野で自分の信者となる他の動物たちを救出する。これは、ゲームの資源管理の側面であり、非常に独創的だ。信者には餌を与え、刺激を与えなければならない。まずは信者一人一人に名前を付けて、農作業や資源の収穫を命じたり、献身を通じてプレイヤーに対する信仰を生み出すことに集中的に努力させたりする。献身を集めて武器やスキルをアップグレードすれば、より難しいダンジョンを攻略できるようになる。

2つのジャンルを結びつける強力で面白い物語により、ゲームでは優れたバランスが保っているが、驚くほど奥深い階層化もされている。タロット・スキルにより、パワーアップし、プレイスタイルに合った膨大な種類の特殊機能から選択することができる。便利なヘッドアップディスプレイのおかげで、全体および部分の長い目標リストを思い出せる。

ゲーム世界の地理は、プレイヤーが圧倒されないように少しずつ姿を現す。奇抜ではあるが狂ってはいない。戦闘シーンでは時折、迫り来る敵を見失わないようにしつつ、面白い背景を見たい気持ちとのバランスを取るのに苦労することもあるが、楽しさに比べれば些細な不満だ。

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