• トルコのエルドアン大統領は、第1回投票で接戦となったが、決選投票では勝利する見通し。

アラブニュース

アンカラ：トルコ大統領選挙の第1回投票で勝利まであと一歩のところまで迫ったレジェップ·タイイップ·エルドアン大統領は月曜日、2週間後の決選投票での圧勝に向けて、順調な滑り出しを見せた。

最終的な集計によると、エルドアン氏は厳しい世論調査結果や1990年代以来最悪の経済危機をものともせず、49.5％の票を獲得し、彼の最大の挑戦者であるケマル·クルチダルオール氏が44.9％、国家主義者候補のシナン·オアン氏が5.2％を獲得した。投票率はほぼ90%だった。

「エルドアン氏の驚異的な勝利だ」と新興市場エコノミストのティモシー·アッシュ氏は語った。「エルドアン氏はこういう時に効果を発揮する魔法の粉を持っている。そして、彼はトルコ人、つまり国家主義者で、社会的に保守的な人々を理解している」

コンサルティング·アドバイザリー会社テネオのウォルファンゴ·ピッコリ氏は、次のように述べた。「エルドアン氏は今や野党に対して心理的に明らかにリードしている。彼はおそらく、今後2週間で国家安全保障に焦点を当てたナラティブを強化させるだろう」

ほとんどのアナリストは、クルチダルオール氏と彼が率いる6党の野党連合が、5月28日の歴史的な決選投票までにエルドアン氏の勢いを止めるのは難しいだろうと考えている。

コンサルティング会社ユーラシア·グループのエムレ·ペケル氏は、エルドアン氏が勝利する可能性を80%と推定した。

「この結果は、経済が有権者の最大の関心事であり続けているにもかかわらず、エルドアン氏とその同盟者が、テロリズム、安全保障、家族の価値観に関する強力なメッセージで現職の支持を首尾よく強化したことを示している」とペケル氏は述べた。

イスタンブールで観光業に従事するエルドアン支持者のハムディ·クルマフムット氏（40歳）は、トルコの近代史で最も重要な選挙の翌朝、自信に満ち溢れていた。

「エルドアンは勝つだろう。彼は真の指導者だ。トルコの人々は彼を信頼している。彼はトルコのためのビジョンを持っている」とクルマフムット氏は話し、次のように続けた。

「経済、教育、難民政策について改善すべき点がある。しかし、そのすべてを解決できるのが彼であることを私たちは知っている」

クルチダルオール氏の勝利を予測していた世論調査会社が調査を開始する中、政治リスクコンサルタントのアンソニー·スキナー氏は、この結果は、人口8500万人の著しく二極化した国で世論を測定しようとすることの難しさを浮き彫りにしたと述べた。

「選挙前の世論調査結果の多くは、エルドアン氏の機知と、彼が国内で依然として享受している支持の大きさを反映していなかった」とスキナー氏は話した。「選挙前に世論調査を見る際に、いかに注意が必要であるかを示している」