東京：今年のミス日本グランプリを獲得した椎野カロリーナさんおよびミス日本協会は、椎名さんと既婚男性の不倫に関する記事が雑誌に掲載されたことを受け、椎名さんがグランプリを辞退したことを発表した。

椎野さんは1月22日にミス日本の栄冠に輝き、同質性と順応性がいまだに重んじられるこの国で「日本人」であることの意味について、かねてからの疑問が世間で議論されるきっかけとなった。

椎名さんは5日月曜日にインスタグラムにメッセージを投稿し、不倫報道を受けてグランプリを辞退し、所属モデル事務所に対し所属解除を申し出たことを説明した。 この申し出は受理されたという。

AP通信に対し、椎名さんから即時のコメントは得られなかった。

週刊文春は先週、椎野さんと既婚の医師の過去の交際を報じた。当初、彼女は交際を認めていたが、男性が結婚していることは知らなかったと語った。

その後、椎野さんは説明した内容に「事実と異なる点があった」とし、男性が結婚していることも、家庭を持っていることも知っていたと語った。椎野さんは、この報道に対するショックと恐怖でパニック状態となり、当初は本当のことが言えなかったと説明し、謝罪した。

「この度は多大なるご迷惑をおかけし、また応援してくださった皆様を裏切るようなことをしてしまい、本当に申し訳ございません」と、椎野さんはインスタグラムで謝罪した。

椎野さんはまた、男性のパートナーとその家族、その他の関係者にも謝罪した。

6日火曜日、ミス日本協会は、椎野さんのグランプリ辞退は受理されたと発表し、2024ミス日本グランプリは「空位」とすると付け加えた。

ミス日本協会はまた、騒動について「責任を取る」と表明し、スポンサー、審査員、その他関係者に「多大なご迷惑をおかけした」と謝罪した。同協会によると、当初は椎野さんの最初の説明に基づき、椎野さんを擁護していたという。椎野さんは当初、交際していた男性から離婚したと伝えられていたが、事実ではないことを知り、別れを切り出したと説明していた。

このスキャンダルは、ソーシャルメディア上で椎野さんへの批判を再燃させたが、不倫相手の男性が公の場で一切コメントを出していないにも関わらず、なぜ椎野さんだけが責められるのかという疑問も呈された。

男性中心の日本社会では、女性はいまだに良き母であり良き妻であることが求められており、婚外恋愛の場合、男性以上に世間から非難されがちである。

昨年、有名女優の広末涼子は、既婚の有名シェフとの不倫疑惑で所属事務所から無期限の芸能活動停止処分を受けた。

椎野さんは5歳の時に日本にやってきて以来、日本で生活している。日本語が堪能で、2022年に日本国籍を取得した。モデルとして活躍していた椎野さんは、白人的な外見にも関わらず、日本人としてのアイデンティティーを誰よりも強く持っていると語っていた。

AP