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ローカス・フォーカス:踊りのプロセスを自然に返す

03 Feb 2020
アラブ首長国連邦シャルジャの、バイト・アル・ナブーダ、アル・ムレイジャ・アート・スペースで、パフォーマンスをする実験的舞踏家の田中泯氏。(提供)
アラブ首長国連邦シャルジャの、バイト・アル・ナブーダ、アル・ムレイジャ・アート・スペースで、パフォーマンスをする実験的舞踏家の田中泯氏。(提供)
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Updated 03 Feb 2020
03 Feb 2020

アミン・アッバス

1月30日木曜日に、実験的舞踏家である田中泯氏が、『ローカス・フォーカス』のパフォーマンスを披露した。踊りのプロセスをそのパフォーマンスが発生する場の自然に返すという、即興ダンスの実演だ。周囲の環境と相互に影響を及ぼし合いながら、ダンスの現代的慣例や、現代社会に占めるダンスの役割に挑むものである。

パフォーマンスは、シャルジャのバイト・アル・ナブーダ、アルムジェイラ・アートスペースで行われ、田中氏は、その場を取り巻く環境に向けた印象的なダンスを披露した。

田中泯氏は、「暗黒舞踏」の礎を築いた土方巽氏に深く傾倒する前衛的な実験的舞踏家だ。

1964年から10年間クラシックバレエとモダンダンスを学び、現代舞踏家として活動を始めた。

 1966年には、ソロパーフォーマンスを開始した。その後次第に彼は、文化的な環境や、アイデンティティが階級に縛られた日本の舞踏芸術「業界」や、第二次世界大戦後の社会のマンネリズムに疑念を抱くようになった。

やがて日本の現代舞踏協会を退会し、1974年に彼自身のダンス活動を追求し始めた。

それは急速に、体の精神物理学的統一を強調した自身の「ハイバーダンス」というものに展開していった。彼の表現活動における飛躍は、日本内外の同時代の文化人、科学者、現代アーティストたちとのコラボを通して、芸術的・文化的なコミュニティーに影響や刺激を与えた。

「今回が私の初めてのアラブ首長国連邦への訪問ですが、古代遺跡や会場のデザインを私なりに観察し、かつてここを歩いたりここで暮らしたりした人々の雰囲気を反映させたパフォーマンスを演じました」と田中氏は述べた。

「今回の訪問で関心があったのは、この土地の人々と出会い、人々の日常生活についてもっと知ることでした。中東地域について私たちが聞くニュースは悲しいものが多いからです。ニュースで聞くものよりも、舞踏のパフォーミングアートこそが、この地の人々の現実を見せる最上の方法なのだと信じています」と田中氏は付け加えた。

『ローカス・フォーカス』公演は、シャルジャ・アート・ファンデーションで現在開催中のエキシビション『共鳴の相互交流:有機物の相互交流、日本のパフォーマンス、音響芸術』の一環である。このエキシビションは、ハセガワ・ユウコ氏がキュレートする4年にわたるコラボレーション、『シャルジャパン』の第二弾である。今年は、自然とテクノロジーと人の生活の相互作用を探求する、パフォーマンスや音響を基にした展示に焦点が当てられている。

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