

東京:カンフーの戦い、猿の尻尾をもつ少年、7つの魔法のドラゴンボールを探し求める:1984年のデビュー以来、日本の漫画「ドラゴンボール」は世界中の想像力をかきたててきた。
白黒の連載コミックから、最も成功したマンガ・アニメのフランチャイズに成長し、何世代ものファンに愛され、日本のマンガ業界を盛り上げた。
その生みの親である鳥山明氏(享年68歳)の衝撃的な死が、制作チームによって金曜日に発表された。ここに『ドラゴンボール』について知っておくべき4つのことを紹介しよう。
『ドラゴンボール』の原作マンガは、日本の週刊少年ジャンプ誌上で10代の少年たちを対象に10年以上にわたって連載された。
コメディであり、ノンセンスアドベンチャーでもあるこのシリーズは、武術アクションと、中国の古典「西遊記」の影響を受けたストーリーを融合させた。
主人公は孫悟空と呼ばれるとがった黒髪の猿の尻尾をもつ少年で、亀の賢者から修行を受け、7つの神秘的なドラゴンボールを探す旅に出る。
全519章にわたり、悟空は、敵を渦に巻き込んだり、髪が金色になるまでパワーアップしたりと、ますます恐ろしくなる敵を倒す独創的な方法が展開されていく。
出版元の集英社によると、コミックスは日本と世界で2億6000万部以上売れている。
漫画シリーズの第一部は、1986年にアニメ化され、「ドラゴンボール」と呼ばれ、女優の野沢雅子が孫悟空の声を演じた。金曜日に、所属タレント事務所は、彼女は鳥山氏の死についてコメントすることはできないほど「打ちひしがれている」と述べた。
様々な言語に吹き替えられたこの番組は、小さなヒーローが力を増していく中で狂気の戦いを勝ち取ることで、子供たちの心をとらえ、世界的なセンセーションとなった。
その後、漫画の後編を映画化した『ドラゴンボールZ』は、惑星を破壊する戦いや圧倒的な強さを見せつけ、シリーズの人気を新たなレベルに押し上げた。
1989年から1996年まで放映され、日本語の「野菜」にインスパイアされたとされる異星人戦士「サイヤ人」種族を世界に紹介した。
『ドラゴンボール』の漫画とアニメの世界的な大成功は、映画、ビデオゲーム、トレーディングカード、コレクタブルフィギュアなどのスピンオフ作品によるメディア帝国を生み出した。
しかし、すべてがヒットしたわけではなく、2009年の実写映画「ドラゴンボール・エボリューション」は興行的に失敗し、酷評を浴びた。
それでも、2015年から2018年まで放映されたアニメ「ドラゴンボール超」を含め、ドラゴンボールの大ヒットは続いた。
アニメジャーナリストの須藤正岐氏はAFPにこう語った。
「日本のクリエイターだけでなく、海外のクリエイターも含めて、多くの人が鳥山氏の作品にエンターテインメントのあるべき姿の集大成を見たのです」と須藤氏は鳥山氏の作品について語る。
世界的な人気作品であるにもかかわらず、『ドラゴンボール』はその暴力描写によって物議を醸してきた。
批評家たちは、「ドラゴンボール」のストーリーの定型的な性質にも注目しており、ニューヨーク・タイムズ紙は「反復的で予測可能」と評している。
それでも、「その定型がどれほど絶妙に楽しいものか表現しきれない」と同紙は2022年に述べている。
AFP