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IEA、22・23年の石油需要の伸び予想を引き上げ

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15 Dec 2022 01:12:59 GMT9
15 Dec 2022 01:12:59 GMT9

ロンドン:国際エネルギー機関(IEA)は、11月にロシアの原油輸出が増加したことを受け、今年の石油需要の伸び予想を日量14万バレル引き上げ日量230万バレルとした。

また、来年の伸び予想も日量10万バレル引き上げ日量170万バレルとした。1日平均消費量は1億160万バレルとなる見込み。

IEAは14日、ロシアの原油輸出は12月5日のG7、EU、オーストラリアによる価格上限設定の前に増加したと述べた。この措置はロシアの戦時収入の抑制を狙って行われた。

IEAは、「冬の数ヶ月間を経て2023年第2四半期に原油需給バランスが逼迫すれば、新たな価格上昇の可能性を排除することはできない」と述べた。

ただ、国際価格の低下とロシアの値引き拡大で、同国の収入は7億ドル減少し158億ドルになったという。

IEAは、価格上限設定によって来年のロシアの原油生産量が日量140万バレル減少するとの予想に変わりはないとした。

さらに次のように述べた。「原油価格下落はインフレ加速に直面している消費者にとっては歓迎すべき救済だが、ロシアの原油·石油製品に対する禁輸措置の全体的な影響はまだ分からない」

世界的な経済問題や原油の最大輸入国である中国の需要をめぐる懸念により今年の原油価格上昇のほとんどが相殺されたが、IEAは一部地域の需要は驚くほど旺盛だとした。

また、中国、インド、中東が、欧州やその他の東アジアの需要停滞を補ったと指摘した。

ロイター

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