ドバイ:ウルグアイの映画監督フェデ・アルバレス(『Evil Dead』や『Don’t Breathe』などの人気ホラー映画の監督として知られる)は、『Alien: Romulus(ロムルス)』で現代を代表するホラー/SFフランチャイズのひとつに挑み、見事なタッチでその原点に立ち返った。
アルバレスとロド・サヤゲスの脚本による『ロムルス』は、リドリー・スコット監督による1979年の名作『エイリアン』と、ジェームズ・キャメロン監督による1986年の名作『エイリアン』の間の出来事を描いており、オリジナル映画の物語にしっかりと重きを置いている。
長いフランチャイズの歴史の中で初めてヤングアダルトを採用した『ロムルス』は、太陽の光が届かない採掘植民地を離れ、はるか彼方の星系にある緑豊かな惑星に向かうことを願い、廃墟と化した宇宙ステーションを探検することを決めた20代の宇宙入植者たちを描いている。
乗組員の中心にいるのは、『プリシラ』や『シビル・ウォー』でおなじみのレイン(カイリー・スペイニー)と、彼女の養子である兄アンディ(デヴィッド・ヨンソン)。
兄妹のほかにも、タイラー(『シャドウ&ボーン』のアーチー・ルヌー)、ケイ(『ラスト・オブ・アス』のイザベラ・マーセド)、ビョルン(『バック・トゥ・ブラック』のスパイク・フィアム)、ナヴァロ(デビュー作のアイリーン・ウー)ら、反抗的な入植者たちがゴロゴロしている。
この映画は、友愛と暗い瞬間に勇気を見出すというテーマを探求しているときに輝きを放ち、若いグループメンバー間の厄介な人間関係が、予測可能ではあるにせよ、意味のある形で物語を前進させる。特にスペイニーとジョンソンはニュアンスのある演技を見せ、彼らの個人的で絡み合った旅に満足のいくストーリーを描いている。
ゼノモーフやフェイスハガーは相変わらず恐ろしく、ボディ・ホラーやゴア描写の手を緩めることはない。レトロフューチャリスティックで広大なセット、巧みに作られたプラクティカル・エフェクト、ゴージャスでありながら不気味なバックグラウンド・スコアが組み合わさった『ロムルス』は、恐怖を感じつつも生活感のある親しみやすい雰囲気を求めるスリルを求める人には楽しい作品だ。
強いて難点を挙げるなら、ありがた迷惑なファンサービスだろう。よく言えばうんざりさせられるし、悪く言えば映画の感動的な重厚さを奪っている。まったく歓迎されないわけではないが、もう少し自制があれば、もっといい作品になっただろう。