カイロ:エジプトは、国外に密輸されオランダで発見された古代の遺物3点を回収した。
回収された遺物には、ヘレニズム時代のミイラ化した頭部、エジプトの新王国時代(紀元前664-332年)の陶製の葬祭用置物、紀元前663-504年の女神イシスの碑文が刻まれた木製の墓の一部が含まれると、ハーグのエジプト大使館は声明で述べた。頭部は良好な状態で発見され、歯と髪の毛の名残が見られた。
オランダの警察と文化遺産検査部門は、エジプトから密輸されたものと判断し、フィギュリンと墓の一部を回収した。また、オランダ人個人が家族から受け継いだミイラ化した頭部を地元当局に引き渡した。
エジプト当局によると、この3つの遺物は違法な発掘によって発見された後、盗まれて密輸されたと見られている。これらの遺物がいつ発掘され、密輸されたと考えられるかについての詳細は明らかにされていない。
オランダからの本国送還は、盗まれた骨董品の密売を止めようとするエジプトの幅広い取り組みの一環である。2014年以来、30,000点以上の遺物が回収されている。
昨年、ヒューストン自然科学博物館で展示されていた古代の木製の石棺は、米国当局が数年前に密輸されたと断定した後、エジプトに返還された。
AP