東京: 日本の俳優、真田広之が主演したテレビドラマ「Shogun」が、日曜日に開催されるエミー賞にノミネートされたが、同氏は共同プロデューサーとしてこのテレビシリーズの大成功を牽引した。
アクション超大作で名声を博した真田の約60年にわたるキャリアにおいて、俳優とプロデューサーの2つの顔を同時に担うのは今回が初めてである。
63歳の真田は、西洋的な解釈が試行錯誤されてきた数十年を経て、封建時代の日本を舞台にした時代劇に新たなレベルの文化的・歴史的な信憑性をもたらしたと評価されている。
「俳優として言えることには限界があると感じていた」と、ディズニー傘下のFXネットワークが公開したYouTubeビデオの中で真田は語っている。
「遠慮がちに、どう言えばいいか考え、タイミングを計り、慎重にしなければならなかった」と彼は言う。
しかし、プロデューサーとして、彼は侍の時代をどう表現するのが最善かについて、ためらいなく指導することができた。
「撮影が終わると、カツラを外し、私服に着替えて現場に戻り、コンサルタントの仕事を続けた」
真田は、17世紀の日本で最も有名な将軍の一人である徳川家康をモデルにした戦略的な武将、虎永を演じている。
彼はエミー賞のドラマ部門で主演男優賞にノミネートされている。 ノミネート総数は25部門に及び、そのうち14部門は授賞式前のガラ・セレモニーで受賞者が決定している。
彼は今年初め、東京での記者会見で、家康が「戦乱の世に終止符を打ち、長い平和の時代を築いた」ことに惹かれて役を引き受けたと語った。
「争いが絶えない世界では、このような英雄的な人物が必要とされていると思う」と彼は述べた。
東京で生まれた真田は、5歳の時に千葉真一主演の映画で子役としてデビューした。千葉は武道家であり俳優でもあり、『キル・ビル』にも出演している。
十代の頃には、千葉によって設立されたジャパンアクションクラブで武術の腕を磨いた。
同時に、時代劇の役者として「着付けや仕草、殺陣に至るまで」不可欠な要素であると語る日本舞踊も学んだ。
「技術だけでなく、稽古を通じて学んだ信念が私の精神の礎となっている」と真田は同ダンススタジオのウェブサイトにメッセージを寄せている。
1980年代には多くのアクション映画で主演を務め、また、アイドルが流行していた時代に歌手としても活躍した。
日本での人気が高まる中、真田はテレビドラマに出演し、ホラー映画『リング』では主役を演じた。
真田のキャリアは、蜷川幸雄氏による『ハムレット』の日本語版をロンドンで見た英国人俳優のナイジェル・ホーソンによって世界へと広がった。
ホーソンは、1999年に蜷川演出によるロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの英語版『リア王』で、真田に道化役を演じるよう提案した。
「真田は、日本人俳優の平均的な2倍は努力している。しかし、彼はそれを表には出さない」と、1999年のNHKドキュメンタリーで蜷川は語っている。
その後、RSCで日本人俳優として初めて舞台に立った功績が認められ、真田は大英帝国勲章(MBE)を授与された。
2000年代初頭には、アカデミー賞にノミネートされた「トワイライト・サムライ」と、トム・クルーズ主演のハリウッド映画「ラスト・サムライ」に主演した。
撮影中に日本文化の描写に問題があると真田が感じた場合、彼は指摘した。
「ハリウッド映画が最初で最後になってもいい」と、今年初めに日経新聞に語っている。
彼の情熱に感銘を受けた監督は、ポストプロダクションのプロセスに真田に参加するよう依頼し、彼は自費で6か月間、手伝いを続けた。
「東洋と西洋を隔てる壁を取り払いたい」という思いから、彼は日本を離れ、ロサンゼルスに移住することを決意した。
それ以来、彼は『ラッシュアワー3』、『ウルヴァリン』、『弾丸列車』などの映画に出演している。
真田は、「海外で日本の題材を扱う場合、自分はどうすべきか自問していた」時期に『Shogun』の依頼が来たという。
「そして、私はここまで来た」と、彼はFXのYouTubeビデオで語っている。
AFP