アミン・アッバス

東京:アラブ首長国連邦(UAE)のゲーム産業の育成と成長を目的としてアブダビ政府が立ち上げたイニシアティブであるアブダビ・ゲーミングは、今年の東京ゲームショー(TGS)で、UAEの4つの地元ゲームスタジオ(Hypemasters、Afterwork Games、Khosouf Studios、Kashkool Games)をフィーチャーし、日本の消費者、ゲーム出版社、潜在的なパートナーに革新的なゲームと才能を紹介した。

「TGSへの参加は素晴らしいものでした。今回初めてブースを出展しましたが、アブダビで制作中のプロジェクトやゲームの一部を紹介し、その裏方であるチームを来場者と直接交流させ、彼らの素晴らしい作品を披露するのは素晴らしいアイデアだと思いました」と、アブダビ・ゲーミングのディレクターであるマルコス・ミュラー・ハビグ氏はアラブニュース・ジャパンに語った。

ハビグ氏は、イベント準備中に直面した課題のいくつかとして、言語の壁と時差を挙げた。「チームは素晴らしかったので、問題なくすべてを実行することができました。」と彼は語った。「東京ゲームショーの主催者とパートナーのサポートのおかげで、すべてが計画通りに進みました」

東京ゲームショー2024のアブダビ・ゲーミングのブースを訪れた来場者の反応やフィードバックについて、ハビグ氏は次のように述べた。「中東地域についてあまり詳しくない人が多く、ゲームをすぐに理解し、ゲームメーカーと交流しているのを見て、本当に驚きました。来場者は基本的にゲームファンであり、ゲームに対する情熱を共有することで、地理的な障壁が取り払われます。反応は素晴らしく、非常に多くの方々が当社のブースに立ち寄り、交流してくださった。その人気ぶりは本当に驚くほどでした」と語った。

TGS 2024への参加後のアブダビ・ゲーミングの今後の計画について、ハビグ氏は次のように述べた。「TGS後も、この勢いを維持し、さらに多くのことを行い、他のイベントに参加し、アブダビの文化をさまざまな場所に広めていきたい。また、当社が開発しているゲームも紹介していきたい」

「アブダビには幸運なことに、多くのパートナーやゲーム開発スタジオがあり、今後も彼らを紹介していきたい。そのため、将来的には、このような活動をさらに増やし、さまざまなショーに参加して、さまざまなスタジオのゲームを紹介していきたいと考えている」と彼は付け加えた。

カシュクール・ゲームズ(Kashkool Games)は、「Sheba:」 を紹介した。このゲームはプレイヤーを独特で没入感のある旅へと導くアクションRPGゲームで、挑戦的なゲームプレイと予想外の展開に満ちた魅力的なストーリーで満たされた広大で神秘的な世界を探検する。

「同じ業界で、その業界の原点である日本にいる人々と出会うのは素晴らしいことです。今回の参加により、UAEと日本のゲーム業界の架け橋が一つできました」と、カシュクール・ゲームズのCEO兼創設者であるオムラン・アルマンソーリ氏はアラブニュース・ジャパンに語った。

TGS 2024の自社ブースを訪れた来場者からの反応やフィードバックについて、アルマンスーリ氏は次のように述べた。「来場者やビジネスオーナーは、中東やUAEからの開発者と会うことにとても興奮していました。私たちが紹介したゲームのジャンルは、日本ではとても有名です。彼らは、アラビア神話を題材にしたこのような製品が紹介されることに、とても喜び、興奮していました」

アルマンソーリ氏は、東京ゲームショー2024への参加後のカシュクールゲームズの今後の計画について、「来場者の反応が良く、興奮も高かったため、日本市場での存在感を高めるために、日本の企業とのパートナーシップを検討するつもりです」と述べた。

Hypemastersは、今年Steamでリリースされた同社のマルチプレイヤーリアルタイム戦略ゲーム「World War Armies」を披露しました。「私たち、TGSに参加できてとても楽しんでいます。ビジネスデーは、ブースへの来場者数という点で、私たちの期待を上回るものでした」と、Hypemastersのエカテリーナ・バジャノバ氏はアラブニュース・ジャパンに語った。

「ライトアップのおかげで、ブースは非常に見つけやすかったと聞いています。来場者が期待していたよりも、プレゼントのバッグの質が高かったようです」とバジャノバ氏は付け加えた。「当社のゲームについては、特にゲームキャラクターについて、非常にポジティブなフィードバックをいただいています。アブダビ・ゲーミングが当社をここへ連れてきてくれて、このような機会を与えてくれたことに感謝しています。また、当社が出会ったすべてのゲームスタジオに、アブダビにオフィスを開設することを検討するよう積極的に働きかけています」
アフターワーク・ゲームズは、イベントでゲーム「バランスパーティー」の第1巻と第2巻の両方を展示した。「私たちは、バランスボード上で体を傾けてプレイするユニークな操作方法を採用した、今後発売予定のゲーム『バランスパーティー第2巻』を展示するために来日することを決めました。このゲームは、日本のレトロなビデオゲームと、それらで遊んで育った私たちの思い出から強くインスピレーションを受けています」と、アフターワーク・ゲームズのCEO兼創設者であるナエフ・アルブーシ氏はアラブニュース・ジャパンに語った。

「昔遊んだビデオゲームが私たちにどんな影響を与えたかを代表するものとして、東京ゲームショーでこのゲームを展示することができて、とても励みになりました。アブダビ・ゲーミングのサポートのおかげで、すべてが容易に運びました」と彼は付け加えた。

アルブーシ氏は、東京ゲームショーでの反応は驚くほどポジティブだったと語った。「多くの人が製品に興味を示してくれたと感じています。また、海外からの来場者もいて、ゲームをプレイしてくれました。また、多くの企業と会うことができ、今後のビジネスチャンスにつながる可能性もあるので、素晴らしいビジネスチャンスでもありました」と、アラブニュース・ジャパンに語った。

Khosouf Studiosは、2025年にリリース予定の主力タイトル「Shadow Dreams」を展示した。現在、プレイステーションが開発パートナーおよびパブリッシャーでもある。

「6~7年もゲームに取り組んできたので、世界に披露する準備はできています。プレイステーションに連絡を取ろうとしてきましたが、ありがたいことに彼らはゲームを試すために私たちのブースに来てくれました。そして、私たちは彼らにゲームを披露することができました」と、アラブニュース・ジャパンに対し、TGSへの参加について語った。

「アブダビゲーミングのサポートのおかげで、スムーズにことが運びました。また、ゲームを日本語に翻訳・吹き替えしたので、来場者の方々にも楽しんでいただけたと思います。簡単な言葉で日本人の方々とコミュニケーションを取ることができました」と付け加えた。

東京ゲームショー2024のブースを訪れた来場者の反応やフィードバックについて、アル・ナツァ氏は次のように述べた。「素晴らしいものでした。ブースを訪れた誰もがゲームを気に入ってくださり、中には2時間ずっとゲームをプレイし続けてくださった方もいました」

「東京ゲームショーで私たちが披露したのは、8時間分のゲームプレイを1時間に凝縮したデモ版です。ですから、私たちが戻ったらすぐにゲームの開発を終え、プレイステーションプラットフォームでリリースできるよう、彼らと契約を結ぶつもりです」と彼は付け加えた。

東京ゲームショーは木曜日に千葉で開幕し、日曜日に閉幕する。