パリ:フランス・パリ郊外で開かれている欧州最大級の食品見本市「シアルパリ2024」で21日、日本産食品の魅力を発信するイベントが行われた。全国知事会の呼び掛けで14県が参加。招待客の業界関係者らが会場に詰め掛け、大盛況となった。
イベントは知事会と農林水産省、日本貿易振興機構(ジェトロ)の共催で、知事会による海外でのPR活動は初めて。村井嘉浩会長(宮城県知事)は「オールジャパンで売り込むべきだとずっと思っていた」とした上で、「手応えはすごくあった。大成功。来年は韓国でやりたい」と述べた。
各県は日本酒、牛肉、米、菓子、そうめん、ユズなどの特産品を会場に展示。招待客に試食してもらったり、商品の特徴を説明したりした。パリの和食レストランに勤めるギヨーム・アルディッティさんは日本酒を試飲し、「洗練された素晴らしい味だ」と絶賛した。
能登半島地震で被災した石川県は、欧州連合(EU)向けの特製カレーなどを用意。県産業政策課の濱家大士さんは「フランスのバイヤーに『県産品をぜひ扱いたい』と言ってもらった。参加して良かった」と話した。
時事通信