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東京の博物館が廃れた技術を「復活」させる

2023年1月に開館するこの美術館は、紙と石を除くすべてのメディア機器はいずれ「死に絶える」という信念のもとに設立されたと、副館長のバーバラ・アスカ氏は説明する。(REUTERS/Irene Wang)
2023年1月に開館するこの美術館は、紙と石を除くすべてのメディア機器はいずれ「死に絶える」という信念のもとに設立されたと、副館長のバーバラ・アスカ氏は説明する。(REUTERS/Irene Wang)
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13 Jan 2025 01:01:02 GMT9
13 Jan 2025 01:01:02 GMT9

東京:東京都心の片隅にひっそりと佇む「絶滅メディア博物館」は、その名に恥じない存在だ。

ベータカムのビデオテープからフロッピーディスク、ソニーのビンテージ機器まで、この博物館は古いカメラや通信機器の展示場であり、最古の展示品である1916年製の日本製スチルカメラ「リリー」もそのひとつだ。

3つの部屋からなる博物館の雑然とした棚の中で、59歳の松田美香さんのような来館者は、過去に舞い戻り、かつて日常的に使われていたガジェットを見ることができる。

「これらの品々を知らない世代だけでなく、その時代を生きた人々にとっても魅力的なものです」と松田さんは土曜日に語った。

「これらの品々を見ていると、自分たちの生活がフラッシュバックするような気分になります。昔はとても楽しかったのです」と語った。

2023年1月にオープンするこのミュージアムは、紙と石を除くすべてのメディア機器はいずれ「死に絶える」という信念のもとに設立されたと、副館長のバーバラ・アスカ氏は説明する。

主に寄贈された品々は、来館者が手に取ることができるように展示され、五感をフルに刺激すると彼女は付け加えた。

「においなど、手に取ることで得られる情報はたくさんあります」と同氏は言う。

「ガラス越しに展示物を見るだけでなく、五感を使って体験してほしいのです」とのことだ。

このミュージアムでは、定期的に来館者からの寄贈を受け付けている。土曜日には、伊藤久志氏が個人的なコレクションから小さな腕時計とカセットテープを持ち込んだ。

「家に置いておいても、死んだら捨てられるだけだろう。それを共有し、人々に楽しんでもらった方がいい」とこの56歳のカーデザイナーは語った。

絶滅メディア博物館のウェブサイトによると、開館時間はまちまちで、一般入場料は約2,000円である。

ロイター

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