• 主催者によると、この不思議な食卓はすべての人に「喜びと幸せ」をもたらすという
• マタリヤ地区の住民がこのイベントを成功させるために、各自ができる範囲で寄付を行う

ライラ・ムハンマド

カイロ：カイロ東部のマタリヤ地区の住民は今年もイフタール（ラマダン月の断食を解く食事）の巨大な食卓を用意し、独自のやり方でラマダンを祝う。

照明や風船などの飾りで彩られた素晴らしい食卓は、地域コミュニティ中から集まった住民が参加して、1週間かけて準備が行われた。

主催者の一人、アフマド・カラフ氏は次のように述べた。「私たちは役割を分担していて、若い男性が食卓に必要な品の購入を担当し、女性がいろんな種類の料理をすべて用意しました」

「子どもたちはイフタールの日、断食をしている人々をもてなすために、通りの清掃や装飾に参加しました」

「マタリヤ地区や近隣の住民に喜びと幸せをもたらすために、近隣住民がすべて、この食卓を用意するために寄付をして参加してくれるので、費用のことは心配していません」

「一人ひとりが、各自の懐具合に応じて寄付しています」とカラフ氏は話す。「50エジプト・ポンド（1.60ドル）の人もいれば、5,000エジプト・ポンドの人もいます」

マタリヤ地区のラマダンの食卓を始めた創設者の一人、アラー・サクル氏はアラブニュースに対し、イベントはこれまで9年にわたり開催されてきたと語った。

「参加者と主催者の間で考えが一致し、互いを理解しています」とサクル氏は述べた。

数百人の住民に加え写真家やSNSユーザーがイフタールの食卓に集まり、「エジプト人の愛の精神と社会的結束を体現するイベントを記録に残しました」と同氏は述べた。また、このイベントがネットで大きな反響を呼び、他の地域でも同様のイベントを開催するきっかけになったと付け加えた。

カイロ中心地のニューヘルメヤ地区の住民、モアタズ・アブ・ラッヤ氏はアラブニュースに対し次のように語った。「私たちも聖なる月の最終金曜日に、ヘルミヤ・エル・ジャディーダで毎年イフタールのイベントを開催しています。マタリヤのイフタールがきっかけとなって、競争するようにイフタールの食卓の用意するようになりました」