マナール・エルバス

ドバイ：アラブ首長国連邦に昨年2月、この地域初のコレクション可能なアニメ・トレーディングカードの自動販売機がオープンした。日本にインスパイアされたこの自販機は、中東におけるトレーディング文化の促進を期待している。

ドバイのアラビアン・センター、アル・ミズハールに位置するこの自動販売機は、アラブ首長国連邦を拠点とするトレーディング・カード・ゲーム（通称TCG）の販売を専門とするオンラインビジネス、ノスタルジア・ボールトによって設立された。

ノスタルジア・ボールトの創設者であるモアザ・アル・シャリフ氏はアラブニュース・ジャパンの取材に対し、「（日本では）特にミステリーカードやTCGパックの自動販売機が主流なので、このアイデアは日本からヒントを得たものです」と語った。

「私はこの近所で育ったので、この場所を選んだのです」と彼女は付け加えた。

この自動販売機では、「ポケモン」、「ナルト」、「ワンピース」、「ドラゴンボールZ」などのアニメのトレーディングカードや、サッカーのトレーディングカードが販売されている。品揃えは在庫状況や需要に応じて入れ替わる。

「『ポケモン』のような番組を選んだ理由は、それが私たちの子供時代だからです。ノスタルジア・ヴォールトの原点はポケモンだから、ポケモンがメイン商品と言ってもいい。自販機に『ワンピース』を追加したのは最も視聴されているアニメだからです」とノスタルジア・ボールトの創業者は商品について振り返った。

この自動販売機の目玉のひとつはミステリーカードで、購入者は約10,222円の値段でサイン入りカードか数千円のカードを引くことができる。

「本命はブラック・ラベルで、これは手に入れることができる最高のグレードです 」と彼女は言う。「通常、ブラックレーベルやサイン入りカードの価格は、カードや声優にもよりますが、千ドル以上に達することもあります。ここでは最低でもAED250で販売している。ミステリーカードの中には様々なグレードのカードがあり、回転し続けるんです」

この自動販売機はできたばかりだが、アラブニュース・ジャパンの取材に対し、アル・シャリフ氏はすでにUAEの他の地域への拡大を検討していると語った。「他の場所については）まだ検討中ですが、今後2、3ヶ月以内に発表されるでしょう」

Nostalgia Vaultの自動販売機は、今年4月に開催されるMiddle East Film & Comic Con（MEFCC）でアブダビデビューを果たす。「コミコンの後、次の場所を発表します」と彼女は言い、MEFCCで人々に会うのを楽しみにしていると付け加えた。

商品の価格は1,022円から。