
アブダビ: アブダビ・アラビア語センター(ALC)は火曜日、高い評価を得ている日本人作家の村上春樹氏が、シェイク・ザイード・ブック・アワードの年間最優秀文化人に選ばれたことを明らかにした。
「渚のカフカ」、「ノルウェイの森」、「1Q84」などのベストセラー小説で知られる村上春樹氏は、4月28日に開催されるALC主催の式典で、金メダル、感謝状、賞金3,997万6,720円(100万ディルハム)が授与される。
村上春樹氏の作品は年間数百万部を売り上げ、アラビア語を含む様々な言語に翻訳されている。ALCはこの日本人小説家を賞賛し、彼の文学作品はリアリズムとファンタジーを融合させたユニークなスタイルで、アイデンティティ、帰属意識、自由といった普遍的なテーマを論じており、文化的な境界を越えていると述べた。
ALCのアリ・ビン・タミム会長は、「この著名な作家は、ある時はファンタジーに溢れ、またある時は極端なリアリズムに根ざしたユニークな作風を特徴とする文学作品群に対して、このような賞賛を受けるにふさわしい」
「彼の文学と著作は、日本をはるかに超えて深い影響を及ぼしており、今年の選出は、対話、文学、知的思想を通じてさまざまな文化や文明を結びつけるという同賞の決意を再確認するものである。また、世界中のクリエイティブな頭脳を称え、世界の文化・文学シーンを豊かにする先駆的な役割を確固たるものにするという同賞のコミットメントを浮き彫りにしている」と付け加えた。
シェイク・ザイード・ブック・アワードの他の受賞者には、レバノン系フランス人作家のホーダ・バラカット、モロッコ人作家のラティファ・ラブシール、イタリア人翻訳家のマルコ・ディ・ブランコがいる。
村上氏の最新作「The City and Its Uncertain Walls」は2023年に出版され、英訳版は昨年11月に出版された。
授賞式は、4月26日から5月5日まで開催される第34回アブダビ国際ブックフェアと並行して行われる。