

アブダビ: teamLab Phenomenaが木曜日、サーディヤット文化地区にオープンし、訪問者にユニークな没入体験を約束した。
日本の多感覚アートを体験できるこの施設は、巨大な変形展示物を備え、視覚、聴覚、触覚を刺激し、周囲の世界との交流を促すことを目的としている。
ドライゾーンとウェットゾーンに分かれたteamLab Phenomenaは、創設者の猪子寿之氏によれば「世界が連続していることを感じ、その連続性そのものを感じることができる場所」である。
昨年6月にジェッダで初めてオープンしたが、2つの体験は視覚的には重なるものの、アブダビでの体験はユニークなものになると猪子氏は語った。
「フェノメナは、境界のあいまいさ、つまり、人が作品に入り込んでバラバラにしても、作品自体が修復されるという考え方を描いている。あるいは、質量や浮遊物という概念も超越している」と語った。
アラブニュース・ジャパンの取材に応じたチームラボの工藤岳グローバルディレクターは、アブダビでの体験は「環境現象」というまったく新しいコンセプトを導入したものだと語った。
これは、自然でありながら説明のつかない現象を通して知覚を誘発することに根ざしている、と彼は説明した。
「あるインスタレーションでは、来場者の足元を水が流れ、その動きにリアルタイムで反応する」
「言葉で説明できるものを見せているのではない。その代わりに、私たちが美しいと感じ、人々が感情的に体験することを望んでいるものを共有しているのです」と工藤氏は語った。
「チームラボのスペースにいるとき、あなたはただ何かを見ているのではなく、その一部なのです。あなたの存在がアートを変え、他の誰かの存在があなたの体験を変える。外から観察するのではない。自分の身体で感じ、その共有スペースで他者とつながることなのです」
桜のはかない美しさや砂漠の日の出の色の移り変わりを例に挙げ、「人生は小さな現象に満ちている。人々がそれを好むかどうかはわからない。しかし、好奇心を呼び覚ましたいのです。好奇心が人生を美しくするのですから」と述べた。
サディヤット文化地区の中心にあるチームラボは、UAEの芸術・文化ハブを構成する要素のひとつにすぎない。
アブダビ文化観光局のモハメド・アル・ムバラク会長は、この地区を 「パズルか美しい絵画 」と表現した。
「どのように見るにせよ、この地区はこれらの施設、文化施設で構成されており、そのすべてが絶えず自らを再定義している……それはすべて、個人としてのあなたに基づいているようなものだ」と彼は語った。
ルーブル美術館、ザイード国立博物館、自然史博物館を含む7つの博物館や文化施設で構成される同地区を、アル=ムバラク会長は、建物の建築は意図的なものであり、UAEの要素を表していると述べた。
「これらの博物館の建物の建築様式を見ると、テーマがある。私たちの文化と遺産を称えているのです。この地区のすべての建物には、私たちの遺産に対する微妙な隠喩があります」と彼は言った。
アブダビのスペースでは、「Levitation Void 」や 「Massless Suns and Dark Suns 」を含む12の作品を見ることができる。
どの展示物もリアルタイムの描写と複雑なアルゴリズムに頼っており、同じ体験は2つとない。