



ドバイ:ドバイで人気の日本食レストラン「木村屋」は、ソフトバンクロボティクスとの提携により、最新鋭のロボット・サーバーを導入し、ゲストに革新的で楽しい食事体験を提供する。
ピーナッツの愛称で親しまれているこのロボットは、最先端のテクノロジーと日本の伝統的なおもてなしを融合させ、料理を直接テーブルに届ける。
安斎 佳伸総支配人はアラブニュース・ジャパンの取材に対し、「ユニークで楽しいものを導入したかったのです。ドバイの多くのレストランにはウェイターがいるだけですが、このロボットがあれば、家族連れ、特に子供たちが思い出に残る体験を楽しむことができます」
安西氏は、「いらっしゃいませ」などの日本語を話すロボットが、木村屋が目指している本物の日本の雰囲気をさらに高めていると強調した。
ソフトバンクロボティクスとのコラボレーションは、同社が木村屋に絶好のタイミングでアプローチしてきたことから始まった。「2年前にロボットを検討したときは、あまりに高価でした。でも今は、タイミングも価格もちょうどよかったので、話を進めました」と安西氏は語った。
オペレーション面でも、ロボットは繁忙期に大いに役立っている。
「人手が足りないときや、ピーク時に重い皿を出すのが大変なときに役立っています」と安西氏は言う。「これにより、ウェイターはお客様との会話により多くの時間を割くことができ、全体的な食事体験を向上させることができます」と安西氏は語る。
木村屋は現在、アラブ首長国連邦の各支店に合計4台のロボットを配備しているが、今後はアラブ首長国連邦全土、さらにはサウジアラビアを含むアラブ諸国全域にロボットの利用を拡大する計画だ。
「新しい店舗をオープンする際には、店のスタイルやスペースに応じて、ロボットサービスの導入を検討しています」と安西氏は語った。
木村屋のアシスタントレストランマネージャー、ジェカ・ロクサス氏はアラブニュース・ジャパンの取材に対し、ロボットが日々のオペレーションをどのように変えたかを語った。
「ロボットのおかげで顧客満足度が向上しました。ロボットがお料理を運ぶと、お客様がとても驚かれ、喜んでくださいます。また、仕事がスムーズになりました。以前は重いトレーを運ばなければならなかったのですが、今はロボットが運んでくれるので、スタッフはお客様との会話に集中できます」
ロクサス氏は、ロボットのおかげでスタッフの福利厚生も改善されたと言う。
「ロボットが給仕の肉体的な部分を処理してくれるので、一日の終わりに疲れることが少なくなり、アップセルやお客様のニーズに対応することに時間を割くことができます」と彼女は付け加えた。ゲスト、特に子供たちはロボットを受け入れており、しばしばロボットが食事を運んでくれるようリクエストするという。
ドバイの中心にある木村屋は、伝統的な日本の味と革新的なサービスを融合させ、同時に日本の技術力を垣間見ることができる。