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温泉の「エスプレッソ」輸出を目指す日本のベンチャー企業

2022年11月28日、福島県土湯温泉の全景。(AFP)
2022年11月28日、福島県土湯温泉の全景。(AFP)
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14 Aug 2025 03:08:09 GMT9
14 Aug 2025 03:08:09 GMT9

東京:日本の有名な「温泉」は長い間、輸出できないと考えられていた。ある日、三田直樹氏は「温泉をエスプレッソコーヒーのように凝縮したらどうだろう?と考えた。

三田氏の東京のベンチャー企業ル・フロは、温泉成分を超高濃度に抽出・濾過する「クラフト温泉」と呼ぶ技術を発明した。

ル・フロは現在、その特許技術を使って日本の温泉を海外に輸出しようとしており、2026年には湾岸地域に複数の温泉施設をオープンさせることを視野に入れている。

温泉を海外に運ぶことは、水量が多く、雑菌が繁殖しやすいため、長い間、論理的に不可能と思われていた。

しかしル・フロの発明では、「コーヒーをエスプレッソとして抽出するように、鉱物資源を砂のように細かく粉砕します」と三田直樹CEOはAFPに語った。

この起業家によれば、市販されている「温泉パウダー」の多くは合成品で、リラックスできる色や香りを模倣することに重点が置かれており、必ずしも必要な成分が含まれているわけではないという。

鉄、マグネシウム、亜鉛などの固形金属が水に溶けて初めて、化学的に温泉に似せることができ、治療効果を再現できるのだと三田氏は言う。

ル・フロの技術は、温泉の源泉に含まれる天然の土やミネラルにこだわり、特殊な方法で水に溶かす。

その「クラフト温泉」濃縮液は、ボトルや小さなタンクに入っており、それを流通させたり、他の国の水に注いだりすることで、本物と同じような気分を味わうことができる。

温泉は、様々な温度の温泉に裸で入り、一緒にくつろぐ、日本の主要な国内産業である。

環境省によると、2021年現在、日本には28,000の源泉が確認されている。

ル・フロは、特にUAE、オマーン、サウジアラビアといった「水が石油よりも貴重な資源と考えられている」国に狙いを定めている、と三田氏は言う。

「ここ日本には、健康になるためにゆっくりお風呂に浸かるという文化があります」

AFP

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